志村けんさん 追悼ドラマ批判に実兄が反論「ありがたかった」

「弟は独身でしたからね。私たち兄弟の両親も眠っている、本家の墓に入りました。新盆にあたる8月15日に、私たちもお墓参りに行ってきましたよ」

 

8月下旬、庭木の水やりの手を止めて、取材に応じてくれたのは、志村けんさん(享年70)の実兄・志村知之さん。

 

3月に新型コロナウイルスによる肺炎で志村さんが亡くなってから5カ月。

 

8月22日には、『24時間テレビ』(日本テレビ系)で、追悼ドラマ『誰も知らない志村けん ―残してくれた最後のメッセージ―』が放映された。テレビ局関係者は言う。

 

「実際の映像を交えながら、人気番組『天才!志村どうぶつ園』が誕生するまでを、ドラマで描きました。視聴率は22.6%と、かなり好調だったのですが、SNS上などで批判する人たちも少なくなかったのです」

 

声の一部を紹介すると――。

 

《志村けん…またテレビ局は障がい者とか死んだ人で金儲けしようとしてるんか…》
《志村けん死んですぐ特番ドラマの題材にする24時間テレビというか日テレの下品っぷり、あまりにもイメージどおりすぎる》
《追悼というよりは死者を食いものにしてる感じがしますね》

 

批判の多くが、志村さんの逝去から日がまだ浅いことを理由にしていた。実は、遺族である知之さんも、そういった声があることは知っていたという。知之さんが続ける。

 

「ドラマが制作されることもずいぶん前から知っていましたし、放映に反対の声を上げている人たちがいることも存じています。私もドラマを見ましたが、子供のころのエピソードとか、弟のずいぶん細かいところまで調べてくれて作ってくれたんだなぁと、うれしくなりました。

 

《志村けんさんに対して失礼でないのか》といった声もあるようですが、私はそうは思いませんでした。きっと多くのファンの人たちも喜んでくれたのではないでしょうか。遺族としては、亡くなって5カ月もたつのに、弟をいまも覚えてくれていて、こういったドラマを作ってくれて、ありがたいと思いました」

 

知之さんは目に光るものを浮かべながら、最後に亡き弟をこう偲んだ。

 

「コロナのせいで、きちんとお別れできなかったからでしょうか。5カ月もたつのに、まだ弟が逝ってしまったことが、どこか信じられないんです。ばったり弟と会うこともあるんじゃないか、そんな思いが消えません。」

 

「女性自身」2020年9月15日号 掲載

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