「神奈川県でも有数の進学校に入学した花江さんですが、次第に勉強についていけなくなり、大学進学をあきらめて高校卒業後に就職しようと考えていたそうです。もともと歌が得意だったこともあり、歌手を目指そうと思っていた矢先にたまたま見た人気アニメに衝撃を受けて声優を志すように。
その後、憧れていた山寺宏一さん(59)の所属事務所に自らボイスサンプルを送ったことが社長の目に留まり、高校在学中の’09年11月に預かり所属となりました。まず養成所に入ることが常識の声優界では極めて異例のことです」(前出・アニメ誌ライター)
夢への切符をつかんだ花江は、’11年に声優デビュー。最初はバイトに明け暮れる下積み生活を送るも、すぐに頭角を現していく。
「デビューからわずか1年後の’12年に、オーディションで初の主役に選ばれました。’14年には『四月は君の嘘』や『東京喰種トーキョーグール』といった話題作で次々と主役を務め、その年度の声優アワードで新人賞を受賞しました」(前出・アニメ誌ライター)
’16年4月には憧れの山寺がMCを務めた『おはスタ』の新MCに就任し、一躍、その名を全国区にした。そんな花江の素顔について、かつて仕事をともにしたアニメの制作関係者はこう絶賛する。
「花江さんは現場入りするとまずタイムテーブルを確認し、必ず時間内にきっちり終わらせます。現場のスタッフにもひととおり声をかけて、常に気遣ってくれるんです」
瞬く間にスターダムを駆け上がり、今年9月には’16年に結婚した妻との間に双子が誕生と、公私ともに絶好調な花江。しかし、その裏で過去に大きな悲しみを抱えていたのだ――。