ソニーミュージックと2PMやTWICEなどが所属する韓国芸能事務所JYPの合同オーディション番組『Nizi Project』から誕生した9人組のガールズグループ「NiziU」(ニジュー)。
プレデビュー曲『Make you happy』では、脚の動きが特徴的な“縄跳びダンス”の振付が世界中で大流行し、ストリーミング再生1億回を突破。大みそかのNHK紅白歌合戦に史上最速で初出場することが決定した。そして12月2日、デビューシングル『Step and a step』が発売。
「彼女たちのいちばんの魅力は、歌とダンスの実力、そして熱い想いが本物であることです。いまの視聴者は目や耳が肥えていますから、容姿がかわいいというだけではここまでの人気は出なかったと思います」
そう語るのは、元宝塚の男役スターでタレント・女優の遼河はるひさん(44)。半年以上にわたったオーディション番組を繰り返して見ているほどのNiziUファンだが、なぜ、そこまで夢中になったのか。
「パフォーマンスのクオリティが高いのはもちろん、何よりもピュアなところがすがすがしいんです。オーディション中でも、けなし合うようなところは全く見えなかったし、評価がよくても常に謙虚。ただ純粋に夢をつかもうと努力する姿に心が打たれました。コロナ禍の自粛期間中に見ていたのですが、そんなときだからこそ一生懸命な彼女たちを応援したいと思ったし、自分自身も頑張らなきゃと思いました」
そして、プロデューサー・J.Y. Parkの若い才能を引き出し、育てる指導者としての才能にすっかり圧倒されたという。女子9人を変えた、J.Y. Parkの魔法の言葉の一部を紹介。
《才能がある人が夢をかなえられるわけではありません。毎日自分に勝てる人が夢をかなえられます》
《一人一人が特別でなかったら生まれてこなかったはずです》
《短所がないことより、特別な長所が一つだけあることのほうがもっと大切です》
《真実“隠すものがない人になれ”、誠実“自分との闘い”、謙虚“言葉や行動の謙虚ではなく、心の謙虚”》
《自分の精神、心、個性が見えなかったら、そのパフォーマンスは芸術的価値がないです》
「アドバイスのポイントが的確で、その子の成長過程を見越して、“いま言うべき”というタイミングで指摘できるってなかなか難しいと思います。NiziUは進化し続けるグループだと思うので、これからの成長を見るのがとても楽しみです」(遼河さん)
「女性自身」2020年12月15日号 掲載