東京都内の閑静な住宅街にある一軒家から現れた英国車。ハンドルを握る香川照之(55)の隣に乗っていたのは、30代とおぼしき、大きな目とふっくらとした唇が印象的な女性だった。
’20年はドラマ『半沢直樹』の高視聴率に貢献した香川。現在は市川中車として歌舞伎座で12月26日まで「十二月大歌舞伎・第二部」に出演している。
「『半沢』で話題になった大和田取締役のセリフ『お・し・ま・い DEATH!』を披露するなど、舞台でも好評です」(梨園関係者)
本誌が香川を目撃したのは12月上旬。彼はいまコンクリート打ちっぱなしの3階建ての一戸建て住宅に住んでいる。
’19年4月に建てられたばかり。延べ床面積は300平方メートル以上の豪邸で、父・市川猿翁(81)が所有する物件だ。地元の不動産業者によれば3億円の価値はあるというが、猿翁は別の場所に立つタワーマンションに住んでおり、この豪邸に現れることはほとんどないという。
前出の梨園関係者が続ける。
「猿翁さんは香川さんが幼いころに離婚しています。俳優デビューしていた香川さんが、’91年にお父さんの公演先まで会いにいったところ、『僕とあなたは何の関わりもない』と、親子関係を拒絶されてしまったこともあったのです。
親子の交流は10年ほど前にようやく復活しました。いまは香川さんがお父さんから“もらった家”に住んでいる形ですが、感慨深いですね。香川さんの長男・市川團子くん(16)も十二月歌舞伎・第三部に出演しており、猿翁さんも見に来ているそうです」