■本気なのか、ネタなのか……。インパクト大の行動に仰天
有名人史上に残る保釈シーンといえば、前述のカルロス・ゴーンと田口淳之介(35)の2人だろう。
金融商品取引法違反容疑で逮捕されたカルロス・ゴーンの保釈保証金は、前代未聞の10億円。史上最高額を記録しただけでなく、保釈時には正体がバレバレな作業員姿での登場で、弩級のインパクトを残した。
弁護人が用意した衣装と見られているが、ネット上では作業着や帽子の特定作業が続々と行われ、“お祭り”状態に。さんざんネタにされた挙句、コスプレグッズが各所から販売されるほどの話題になった。
一方、大麻取締法違反(所持)の罪で起訴されていた田口は、保釈時に東京・湾岸署の前で土下座。地面に額をつけての謝罪で、世間を驚愕させた。
「今までにも有名人の保釈を取材してきましたが、土下座は初めて見ました」と語るのは40年近いキャリアを持つベテランカメラマン。
「保釈の瞬間を待つこと3日目、当日は大雨が降りしきるなか12時間待っていたのですが、まさかの土下座にびっくり。現場でも、みな声にこそ出さないもののざわめいていました」と当時のインパクトを振り返った。
正面突破の田口に、逃げの姿勢のゴーン。正反対の対応を見せたが、世間が面白がってしまったという結果は同じ。釈放・保釈時は、あくまでスタンダードを貫いた方がいいのではないだろうか。