■「“やめよう”は何回も頭によぎりました」
Jr.内での評価が高まるいっぽうで、デビューの話は一向に聞こえてこず、悶々とした日々が続く。
「Jr.時代、ジャニー喜多川さん(享年87)が『YOUたちはこのままじゃ売れないよ』と冗談まじりに言ったこともあるそうです」(音楽関係者)
デビューできないまま時が過ぎ、メンバーは20代に突入。将来に不安を抱くことも少なくなかったようだ。
「深澤くんは昨年のバラエティ番組で『“やめよう”は何回も頭によぎりましたね』と語るなど、ほとんどのメンバーが一度は退所を考えたそうです」(前出・ライター)
メンバーそれぞれが“脱退危機”を迎えるなか、精神的支柱として支え続けた“先輩”が。
’18年に芸能活動から引退したジャニーズ事務所の滝沢秀明副社長(38)だ。
「前身ユニットの名付け親はジャニーさんですが、『Snow Man』と名付けたのは滝沢さん。Jr.時代からプライベートでもよくメンバーとご飯に行く仲で、人生相談にも乗っていたそうです」(前出・ライター)
しかし、時には滝沢副社長からの愛のムチも。本誌’14年3月18日号にSnow Manとともに登場したタッキーは、こう“叱声”を飛ばしていた。
《たとえばA.B.C-Zの場合は、僕が怒れば悔しがって頑張ってた。そこが必要だと思うんです。今のSnow Manにはそれがまだない。まだ時間がかかるのかな。今まで3年かかったから、あと3年。計6年くらいかかるのかも(笑)》
“恩人”からの“悔しがれ!”という叱咤激励も糧に、踏みとどまることを選んだ6人。風向きも少しずつ変わっていく。
’13年から事務所のプロデュース公演『ジャニーズ銀座』に出演し、当日券に1千人以上のファンが行列をつくることも。’15年には名だたる先輩らが受け継いできた舞台『少年たち』の主演に選出。
’18年には後輩であるKing&Princeが先にデビューするも、6人は前だけを向いていた。
「阿部くんは’15年に超難関の気象予報士試験に合格するなどインテリキャラを築き、今ではクイズ番組に引っ張りだこ。岩本くんも体を鍛えフィットネス誌に連載を持つなど、この時期にそれぞれのメンバーが独自の個性を磨いていました」(前出・ライター)