ネット社会の闇を描き出すという現代的テーマが反響を呼ぶドラマ『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』(テレビ東京系・月曜22時~、3月15日最終回)が佳境を迎えている。
主役の香取慎吾(44)は新しい地図として活動を始めてから約3年半で、ドラマや映画にとどまらず、音楽活動、日仏での個展、自身のブランド立ち上げにいたるまで、縦横無尽に活躍。特にSNSは、YouTubeだけのキャラクター展開などかつては見られなかった一面が大好評だ。そんなあまりにも楽しい3年半を総ざらい。
■アパレルブランド『JANTJE_ONTEMBAAR』
ファッション好きが高じてスタイリスト祐真朋樹と共に立ち上げたブランド。名前はやんちゃ坊主とおてんば娘の語源となったオランダ語。帝国ホテルプラザにSHOPを構える。
■アート展『NAKAMA des ARTS』
’18年にパリ・ルーブル美術館の特設スペースで開催された初の個展『NAKAMA des ARTS』。会場には100点以上の絵画やオブジェが並び大盛況となった。翌年には東京で開催。
■ソロアルバム『20200101』
氣志團、KREVAなど豪華アーティストとのコラボレーションが話題となり、オリコンランキング1位を獲得。本誌の取材時は「今の気持ち」を絵で表現してもらった。
■YouTube
“しんごちん”キャラで、2週間で10キロ痩せようとしたり、ゲームキャラになって遊んだり。ユニークな企画からクールなミュージックビデオまでさまざまなジャンルの動画を展開中。
■インスタグラム
’17年11月からスタートし、3日でフォロワー84万超え。自身の誕生日の様子や森且行との再会、『JANTJE_ONTEMBAAR』のパック体験などいつも楽しげに投稿中。
■映画『凪待ち』
アウトローの世界を描くことを得意とする白石和彌監督による愚か者たちの衝撃のサスペンス。香取がギャンブルにハマって人生を台無しにしてしまうダメ男役に挑み新境地を開拓した。
■ドラマ『誰かが、見ている』(Amazonプライム・ビデオ)
新しい形のシットコムドラマシリーズ。香取のコミカルな演技に「コメディアンとしても本領発揮」と監督・脚本を手掛けた三谷幸喜も絶賛。世界240以上の国と地域で配信中。
■バラエティ『7.2新しい別の窓』(ABEMA)
新しい地図の3人が視聴者とSNSでつながりながら、ゲストとの本音トークや人狼ゲーム、ミニライブなど盛りだくさんな内容。毎月、第1日曜日に432分間、生配信される。
『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』では「指殺人」というSNSでの誹謗中傷による事件を追う刑事・万丞渉を熱演しているが、役柄的にも自身と重なる点があるという。
「5年ぶりの民放ドラマで、テレビ東京では33年ぶり。ドラマの収録ってこんなに大変だったっけ? とびっくりするほどでした。僕は子どものころからずっと人に見てもらう仕事をしてきていて、早く20代になりたい、30代になりたい、かっこいいおじさんになりたい、と思ってきました。万丞の落ち着いた語り口やたたずまいは今までの僕とは違った印象を持つかもしれませんが、人が好きだったり、自分の足で情報収集しちゃうところが似ている気もしますね」
小説『アノニマス』(光文社・3月17日発売予定)では、ドラマの世界観やSNSに対する持論なども語っている。
「女性自身」2021年3月16日号 掲載