■「母とは半年以上会えていない…」
忠夫さんという大黒柱を失ったことで、高島ファミリーは散り散りになってしまったのだろうか。真相を確かめるべく、三回忌から数日後の7月初旬。本誌は政宏に話を聞いた。
ーー三回忌当日、なぜいらっしゃらなかったのですか?
「26日は仕事でどうしても無理だったのですが、三回忌法要は日にちを過ぎてからではダメなので、23日にお墓参りをしました。お墓を奇麗に磨いて、僧侶の方にお経も上げていただいています。そのうえで、当日にも実家でお経を上げてもらうようお願いしました」
大雨の中、傘を差しながら淡々と答える政宏。現在も“母子同居”を続けているのだろうか。
「実は、母とはコロナのせいで泣く泣く離れている状態なんです。今は仕事で撮影現場に行くたびにPCR検査をしているような状況ですし、その場では陰性でもいつ感染しているかわからないじゃないですか。母も高齢ですから、万が一のことを思うと心配なので離れて暮らしています。もう半年以上も会えていませんね……。
家には介護スタッフさんに来ていただいているので、おかげさまで母もたまに散歩に出るくらい元気にしているようです。電話でしょっちゅう話していますし、いまのところは安心しています」
コロナ禍で“涙の家族別居”を決断していた政宏。政伸との仲についても尋ねると、頭を抱えながら、語り始めた。
「うーん、連絡は取ってないんです。政伸も仕事が忙しいし……」
ーー三回忌でも連絡は取り合わないんですか?
「うちは元々、昔からそれぞれが“個別”っていう考え方なんです。いまはお互い家庭を持つ身ですし、そっちの生活がメインですから余計にですね。実家の仏間に集まるのも、うまくスケジュールが合えば、くらいの感覚。母とも政伸の話は一切していません。
でも父の生前はほとんど集まることもありませんでしたが、今はお坊さんのことで集まったりするようにはなったんですよ。そこは兄弟家族、気持ちはわかっているつもりです」
そう言って仕事に向かった政宏。天国の忠夫さんも残された妻のために兄弟の連携を望んでいるに違いないーー。