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「邦さんは亡くなったけど、五郎はきっとまだここに住んでいる。ひょっこり顔を出す気がする」

 

田中邦衛さん(享年88)が亡くなってから2週間ほどがたった4月上旬、北海道富良野市につくられた献花台の前で、脚本家・倉本聰氏(86)はそんなふうに話していたという。

 

“五郎”とは、もちろん『北の国から』シリーズで邦衛さんが演じた黒板五郎のことである。

 

「『北の国から 2002遺言』でシリーズは完結したことになっています。ただ倉本先生には、その後の続編の構想があったようです。邦衛さんの訃報の直後には“続編は頭の中だけにしておこうと思う”なんておっしゃっていたんですが……。だから今回のインタビューを読んで興奮しましたね!」

 

そう『北の国から』ファンが話す“インタビュー”とは次のもの。

 

《実は今年は『北の国から』が放送開始40周年に当たります。10月に向けて最後のドラマを書いているんです》(「財界オンライン」6月12日配信)

 

倉本氏自ら“続編執筆中”だと明かしたのだ。

 

40年前の10月に『北の国から』の初回が放送されたことにちなみ、今年、その前後の時期に富良野で記念行事が予定されている。続編は、テレビではなく、そのイベントでの公開を想定しているようだ。倉本氏はこう続けていた。

 

《それは主人公の黒板五郎が死ぬドラマです》

 

五郎も天国へ――。邦衛さんへの倉本氏なりの供養だろうか。さらにその“死に方”まで――。

 

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