■石橋が感じていた穂乃香への負い目
今回の保奈美の離婚決断について、夫婦問題研究家の岡野あつこさんはこう語る。
「鈴木さんと石橋さんのように長く夫婦生活を送ってからの離婚は、妻側から切り出されることが多いです。というのも、妻として母として家庭に人生の大半をささげてきたなかで、子どもから手が離れてくると自分について振り返る時間が増えてきます。そうなったとき、特にまだ50代半ばくらいだと『残りの人生は悔いなく自分のために使いたい!』と思い、自由のために離婚を望むようになります」
離婚に向けて、保奈美が取った“作戦”についても、岡野さんはこう推察する。
「今回のように一方が離婚に反対したときに、子どもの協力を得て熟年離婚に至るケースは、実は多くあります。弁慶の泣きどころを攻めるといいますか、頑固な夫が言うことを聞くような人に動いてもらうんです。
石橋さんはすでに離婚を経験させてしまった穂乃香さんに対して『申し訳ないな』という負い目があると思います。逆に保奈美さんにとって穂乃香さんは同じ女優の道を歩んでいるので、仕事をしたい気持ちは同意されやすかったのでしょう。そのため、早いうちに穂乃香さんに離婚の意思を伝え、自分の心情を理解してもらい、石橋さんに離婚を認めるよう味方につけたのは賢明な選択だったのではないでしょうか」
保奈美と義理の娘による“女優同士の密謀”に石橋が屈服する形となったのが今回の離婚劇――。
離婚発表の際、《子育てが一段落した事を機に 今後は所属事務所社長と所属俳優として 新たなパートナーシップを 築いて参ります》とつづっている。
冒頭のランチを終えて、娘たちとともに家路につく保奈美の足どりは軽かった。彼女の“勝利宣言”の背景には4人の娘の協力を得た“束縛夫包囲網”があったようだ――。