■「自宅に呼ぶ」は生活もプライドもぶち壊す行為
不倫とは、やってはいけない行為である。それは当然、知られたことです。ただなかでも日常と非日常の垣根を超えた不倫は、パートナーの心を深く傷つけます。そして、バレたときの修復をより難しいものにします。その代表が、不倫相手を自宅に招き入れる行為です。
たとえば夫の自宅招き入れが発覚した後、妻は“不倫相手に日常を見られ、侵入された”という事実に心をかき乱されます。またそういう節度のない判断をした夫に対しても、深く失望します。ただの不倫もダメですが、節度を守れなかった不倫というのはさらにダメなのです。
それなのに、不倫相手を自宅招待する人が一定数いるのはなぜなのでしょう。1つはホテル代や時間を節約出来るというメリットです。しかしそれ以上に実は、「家に呼ぶ」という行為には「不倫相手に対して、一定以上の信頼や好意を一発で示すことができる(勘違いさせられる)」というメリットがあります。
自宅に呼ぶということはそれだけで特別であり、相手からしたら「対応が雑でも自分は自宅に呼ばれるほどには信頼されている」といった考えを起こさせる効果があるということ。そこまでリスクを取るべきかという問題はあるものの、ハタから見ると愚かな行為にも当事者の間ではちゃんと理由があるのです。