■タイキック、ビンタも民放視聴率1位の「笑ってはいけない」
なかには“苦痛を笑いのネタ”にしているが、人気を集めている長寿番組もある。それは大晦日の風物詩ともいえる、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)の特別番組「笑ってはいけないシリーズ」だ。
レギュラーメンバーはダウンタウンの松本人志(57)と浜田雅功(58)、ココリコの遠藤章造(50)と田中直樹(50)、月亭方正(53)の5名。放送開始から15年目を迎えた昨年は「新しい地図」のメンバーや松平健(67)、菅野美穂(44)など豪華ゲストが“笑いの刺客”として登場し番組を盛り上げた。
さらに平均視聴率は午後6時30分~午後9時までの第1部が17.6%、午後9時~深夜0時30分までの第2部は14.1%を記録(ビデオリサーチ、関東地区)。『第71回NHK紅白歌合戦』の裏番組のうち、民放局1位を獲得したのだった。
「基本的なルールは彼らが24時間に及ぶ収録中に笑ってしまった場合、“罰ゲーム”としてクッション性のある棒でお尻を叩かれます。前回は1人あたりトータルで、200回前後叩かれていました。
また田中さんはほぼ毎年、ムエタイのボクサーから “タイキック”を受けて悶絶していました。そして方正さんもプロレスラーの蝶野正洋さん(57)から、強烈なビンタをされるシーンが登場していました。
これらを“伝統芸”として受け入れている視聴者も多いようですが、BPOが指す『青少年に与える影響の重大性』としてどのように判断されるか注目が集まるでしょう。また“許されるネタ”と“許されないネタ”の具体的かつ明確な判断基準も、大きく議論を呼ぶことになりそうです」(前出・テレビ局関係者)
すでにネット上では、「笑ってはいけない」の存続を懸念する声が上がっている。
《笑ってはいけないどうするのかなw》
《笑ってはいけない、今年は見送りかしら》
《ということは今年から「笑ってはいけない」はやらない可能性が……?》
審議の結果によっては、バラエティ界に激震が走ることになりそうだ。