■「螢会」ではなく「蛍会」の理由は…
増田は今もなお、グループLINEで『北の国から』について頻繁にやりとりをしている。そのメンバーには螢役の中嶋朋子(50)も入っているという。
「2年前にナイツの塙宣之君が呼び掛け、蛍原徹さん、中嶋さんとで食事会をしました。サプライズで中嶋さんが息子で俳優の西村成忠さんを連れてきてくださって、さらにテンションが上がりましたね」
現在23歳の西村は、幼いときに母と共演。螢の息子・快役で『2002遺言』に出演しているのだ。
「素直な好青年だったので、ホッとしました。あまりにも『北の国から』とかけ離れたイメージだったら、ショックじゃないですか(笑)。会が終わった後、塙君がその5人でグループLINEを作ってくれました。塙君は数年前に『北の国から』のファンになったばかりなので、『螢』という役名を『蛍』と勘違いしたみたいで、名前は『蛍会』になっています。LINEでも螢について話しているのに、蛍原さんが反応してかみ合わないときもあります(笑)」
「蛍会」の中心メンバーである蛍原は大阪府門真市出身なのに、『北の国から』好きが高じて、ふらの観光大使を務めている。自暴自棄になっていた20歳のころ、初めて富良野を訪れ、ロケ地巡りや市民との触れ合いを通じて気分一新。大阪に帰ると、事態が好転した。以降、人生で悲哀や歓喜を感じたときに富良野を訪問。100回以上も足を踏み入れているという。前出の石川事務局長が就任の経緯を語る。
「その話を知った私が観光大使を依頼したら、二つ返事で受けてくださいました。その後、富良野文化会館でのお笑いライブで就任の記念式を行いました。このときは、開館以来、初めて立ち見客が出た伝説のイベントになりました。富良野の魅力を発信し続けてくださる蛍原さんの力は、本当に大きいです」
増田も蛍原に負けず劣らずの熱烈なフリーク。『’95秘密』で使用された結婚式場を自らの挙式場に選んだほどで、ロケ地巡りをライフワークにしている。
「『ゴゴスマ』(TBS系)に出演しているとき、ある事件現場が映ったんですよ。そこは『’92巣立ち』で純とタマコ(裕木奈江)が初デートしたロケ地と同じ東中野の駅前だったんです。番組で言っても誰も共感してくれないと思い、放送後すぐに塙君にLINEで伝えました。『そんなのわかりませんよ!』と反応されましたけど(笑)」