■“仕事をして、そこで自分を必要とされたい”
立教大学教授で精神科医の香山リカさんは、心情をこう推察する。
「おそらく深田さんの場合、“仕事をして、そこで自分を必要とされたい”と本人がいい、主治医もそれが治療上で有益と考えて復帰を許可したのでしょう。適応障害になった理由の一つにも、若くない年齢になるなかこのまま多くの人に必要とされなくなるのではという自己喪失への不安があったのかもしれません」
深田の今後について岡田クリニックの岡田尊司院長はこう話す。
「適応障害は1回の休養でうまくいくケースもありますが、繰り返してしまうこともあります。本来なら最初は半分ほどに仕事量を減らして、徐々に増やしていくのがいいでしょう。リズムを作れるまで3カ月ほどは周りの人々が『無理してはいけない』とアドバイスする必要があります」
周囲の人々に支えられて、少しずつ元気な深キョンを取り戻していってほしいーー。