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住んでいた場所は違っても、年齢が近ければ「そうそう! わかる」って盛り上がれるのが、青春時代、大好きだったアイドルの話。活躍する同世代の女性と一緒に、“’80年代”を振り返ってみましょう――。

 

「松田聖子さんは女性からの人気が絶大で、中森明菜さんは不良っぽい雰囲気が共感を呼びました。そしてキョンキョンこと小泉今日子さんは’80年代、女性ばかりでなく、男子大学生からの圧倒的な支持があったことが特徴。かわいい顔、フリフリの衣装など、絵に描いたようなアイドル像は、いまなら男性がフィギュアにして飾りたくなるような要素が、満載だったのではないでしょうか」

 

そう話すのは世代・トレンド評論家の牛窪恵さん(53)。

 

小泉今日子は『スター誕生!』(’71~’83年・日本テレビ系)で石野真子の『彼が初恋』(’80年)を熱唱し合格。

 

「中森明菜さん、堀ちえみさん、早見優さん、三田寛子さん、松本伊代さんなどがデビューした“花の’82年組”の1人。歌のうまさでは聖子さん、明菜さん、早見優さんが目立っており、キョンキョンは意外にも、デビュー曲『私の16才』、続く『素敵なラブリーボーイ』『ひとり街角』(ともに’82年)と3枚続けてヒットチャートのベスト10圏外でした」

 

最初のヒット曲は、主役を務めたスペシャルドラマ『あんみつ姫』(’83~’84年・フジテレビ系)の主題歌『まっ赤な女の子』(’83年)。しかしそこから、キョンキョンの快進撃が始まる。

 

「『艶姿ナミダ娘』(’83年)、『渚のはいから人魚』『ヤマトナデシコ七変化』(ともに’84年)、『なんてったってアイドル』(’85年)と、王道アイドル路線の曲でヒットを連発しました」

 

同時期、女優としては大映ドラマ『少女に何が起ったか』(’85年・TBS系)が話題となった。

 

大きな変化があらわれたのは、’86年からだという。

 

「『夜明けのMEW』『木枯しに抱かれて』で、曲調も歌詞もぐっと大人っぽくなりました。続く『水のルージュ』(’87年)は、ポニーテールで本人も出演したカネボウの口紅のCMに起用され、’80年代で強く心に残っています」

 

歌手、女優としての活動の幅が広がり、ついには月9ドラマ『愛しあってるかい!』(’89年・フジテレビ系)で、学園ラブコメドラマの教師役として人気を博す。

 

「’90年代に入ってからも『パパとなっちゃん』(’91年・TBS系)で田村正和さんの娘役を好演。女優としてのキャリアを確かなものにしたことが、のちの朝ドラ『あまちゃん』(’13 年・NHK)などでの名演技につながっていきます」

 

現在は舞台制作やプロデュースなど、独自の活動を続けている。

マーケティングライター、世代・トレンド評論家

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