■3つの転機で進化!江口のりこも信頼を寄せる
そんな赤楚は『チェリまほ』を通して、3つの面でターニングポイントを迎えたようだ。まずは仕事面。『VOGUE GIRL』の取材で「『チェリまほ』がキャリアの転機になった感覚はありますか?」と問われた彼は、こう話している。
「あります。そこからお仕事が広まっていって、注目されることも多くなりましたし、初めて連続ドラマで単独主演をやらせていただいたっていうところでも大きいです。ちゃんと12話走り抜けることができたのも自信にもなりました。いろんなもの全てが僕の中ですごい大事なものになっていってるような気がします」
2つ目は演技面だ。今年8月、『MOVIE Collection』でこう語っている。
「『チェリまほ』は内面的な役作りから始めましたが、相手のアプローチに対して演技していくという“受けの芝居”でした。会話や雰囲気など相手からのアクションにすぐ反応して感じたままに演じていくというのを一か月半ずっとやっていたので、瞬時に対応する感覚は鋭くなったと思います」
そして3つ目は精神面だ。今年7月、『CLASSY.』の公式サイトで赤楚は「自分を肯定できるようになりました」といい、こう続けている。
「以前は自分を疑ってしまうこともありましたが、緊急事態宣言中は自分を見直す時期でもあり、そんな中で挑んだ作品だったので、今までやってきたことは間違いじゃなかったんだって思えた作品になりました。自分をほめてあげることができたかなと思います」
3つの転機を迎えた赤楚は、現在プライムタイムのドラマ『SUPER RICH』で準主役扱いとなっている。そして、同ドラマの主演である江口のりこ(41)からは絶大な信頼を寄せられているようだ。
「赤楚くんは、優(注・赤楚の役名)としてちゃんと心でセリフを言ってくれるので、私は素直に聞いているだけでいいんです。とてもお芝居がしやすいですし、一緒にやっていて楽しい。大事なシーンでも彼が発しているセリフを聞いているだけで、そういう気持ちになれるので、赤楚くんが優役で本当に良かったなと思います」(『WEB ザテレビジョン』’21年11月)
着実にステップアップしている赤楚。『チェリまほ』の映画版では、彼の成長ぶりも見どころになりそうだ。