小栗旬 大河抜擢にあった“北条氏の末裔”高倉健さんとの奇縁
画像を見る 11年9月、後ろ姿も様になる小栗

 

■健さんが綴った《ぼくの血が平静ではいられなくなる》

 

生前、高倉さんは盟友の小林稔侍(80)とともに何度も現地を訪れたとエッセイに綴っている。

 

《宝戒寺は秋の白萩、また冬の椿が美しい寺だ。その花々にも北条一門の魂が宿っている気がする》
《何度訪ねても、そこではぼくの血が平静ではいられなくなるらしい》(『あなたに褒められたくて』)

 

地元関係者は言う。

 

「ご住職も『高倉さんはいつも背筋を伸ばして決して姿勢を崩さない、礼儀の正しいご立派な方』とお話されていました」

 

実は5年前、そこから車で10分ほどのお寺に、高倉健さんの慰霊碑も建立されていた。

 

「こちらのお寺も、北条氏が開祖です。高倉さんは浄土宗と深いかかわりがあり、北条氏が自分のルーツという強い自覚もあり、ご遺族が慰霊の墓碑として建てられたといいます。墓碑の高さは高倉さんと同じ180cm。ご本人の映画人生の節目となる年に段差が作られています。今も毎月のように、ご遺族やファンの方々が定期的に献花されています」(前出・地元関係者)

 

慰霊碑の建立と同じ年、高倉さんの魂を小栗が受け継ぐ一幕もあった。

 

「健さんの遺作『あなたへ』など、数多くの主演映画を手掛けた降旗康男監督が、“健さんに捧げる作品”として最後にメガホンをとった『追憶』(17年)にも小栗さんが起用されています」(映画関係者)

 

テレビウオッチャーの桧山珠美氏は小栗旬と高倉さんの共通項は「男気」「人望」だと断言する。

 

「健さんは演技力だけでなく、高級腕時計を贈ったり、達筆な手紙を送るなど、人柄でも多くの共演者やスタッフに慕われていました。一方の小栗旬も同じ事務所の田中圭はじめ、松本潤、生田斗真、尾上松也、藤原竜也など“小栗会”と呼ばれるほど人脈が広い。さらに健さんは『ブラックレイン』、小栗は『ゴジラvsコング』でハリウッド進出も果たしています」

 

北条氏末裔の高倉さんと700年を隔てて続く歴史的な縁。小栗がどんな北条義時を演じるのか期待大!

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