■信頼関係を揺るがした茨城県医師会の要請
2年連続して中止されたロッキンだが、昨年は国営ひたち海浜公園や地元自治体の茨城県、ひたちなか市と協議を重ねて開催の承認を得ていたという。しかし開催1カ月前になって、茨城県医師会の代表者より「要請書」を手渡されたことで中止を決断するに至ったと発表されたのだった。
「医師会の要請書には、『今後の感染拡大状況に応じて、開催の中止または延期を検討すること』『仮に開催する場合でも更なる入場制限措置等を講ずるとともに、観客の会場外での行動を含む感染防止対策に万全を期すこと』の2点が記されていました。
ですが要請書が出されたのは、フェスの開催まで残りわずか1カ月というタイミング。運営側は入念な感染対策で準備を進めてきましたが、求められていることが包括的だったこともあり、医師会が納得するような対策を講ずることは不可能と判断しました。これは運営側との信頼関係を揺るがす大きな出来事でした」(前出・プロモーター関係者)
一方、同年5月に開催された『JAPAN JAM』は感染防止対策を徹底した上で開催。公演終了から20日後には、『JAPAN JAM』の観客からクラスター感染の発生はなかったと報告されていた。