■改革に警鐘を鳴らしてきた伊集院
’16年4月に、平日午前帯の『大沢悠里のゆうゆうワイド』の後番組としてスタートした『伊集院光とらじおと』。奇しくも8日には『大沢悠里のゆうゆうワイド 土曜日版』も3月いっぱいで終了すると発表されたばかりで、同局では“大改編”が行われ始めている。
’18年6月に現在の三村孝成社長が就任して以降、抜本的な改革を行ってきた同局。例えば、ラジオ聴取率調査週間である『スペシャルウィーク』は廃止され、次々と長寿番組も打ち切られた。
しかし、このような方針に真っ向から“NO”を突きつけてきたのは伊集院。’95年10月から続く同局の人気長寿番組『月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』で活躍してきた彼は、次々と行われていく改革に警鐘を鳴らしてきたのだ。
「同局では若者を取り込む狙いの新番組が次々とスタートし、一昨年の2月にはイベントまで立ち上げられました。しかし伊集院さんはイベントには参加せず、『番組制作費を削ろうとするのにイベントで赤字を出すなんて』と苦言を呈していました。
三村社長が推し進める一方的な改革は、リスナーからも不評を買っていました。伊集院さんは上層部に忖度することなく、“古参者”として数々の問題点を挙げてきたのです」(前出・ラジオ局関係者)
番組終了報告の最後には、次のように締めくくった伊集院。
「とにかく僕は『伊集院光じゃなきゃいけないんだ』っていう人たちに向けて喋って、『伊集院光じゃないとダメなんだ』っていう人たちと一緒にものを作っていうことだけはブラさずにやっていこうということと、(中略)前向きに一生懸命にやることしかできないので、最終的には良い終わり方をしていこうと思っています」
その力強い信念に、この先も多くのリスナーはついていくことだろう。