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1月18日放送の『バイキングMORE』(フジテレビ系)での、トンガ王国沖で発生した噴火に関しての表現が物議を醸している。

 

番組では伊藤利尋アナウンサー(49)が、15日の夜と17日の朝に日本全国で気圧の変化が見られたことに言及。15日に起きたトンガ王国沖での大規模な噴火によって発生した「空振」と呼ばれる衝撃波が原因だと説明した。

 

そして、伊藤アナはこの空振が引き起こした気圧の変化によって、SNSで頭痛を訴える人たちの声を紹介。そこにはフリップ上に「これトンガ頭痛というのかな」「トンガ頭痛か 昨日の夜から頭痛が続いていてなんか変だと思った」といった言葉が書かれていた。

 

SNSの声を引用する形で「トンガ頭痛」という言葉を使った『バイキング』。

 

しかし、ある全国紙記者はこの言葉をメディアが安易に使うことの懸念をこう指摘する。

 

「新型コロナウイルスは一昨年の発生当初、発生源に因んで“武漢肺炎”と呼称する人が世界各国で続出。

 

しかし武漢への風評被害を招く恐れから、WHO(世界保健機関)は新型コロナウイルスと特定の地域を結びつけないように呼びかけていました。WHOは2015年にも、地名や人名に否定的なイメージがつかないよう、感染症やウイルスにそういった名称を用いないよう勧告を出しています。

 

ですから番組で無批判に“トンガ頭痛”という言葉を使うと、そうした流れを知らないと思われても仕方ありません。コロナウイルスの拡大もあったため、こうした命名に関する注意点は広く知られているものと思っていましたが……」(全国紙記者)

 

そのためSNS上では番組に対して批判の声があがっている。

 

《トンガ頭痛なんて言って大丈夫なの? 差別を助長するんじゃない?》
《「トンガ頭痛」じゃない「気圧の変化による頭痛」です。トンガに住んでる人は頭痛どころの騒ぎじゃないってことをよく考えて。》
《トンガ頭痛じゃないよ。コロナの時、インド株といった国名をついた名前をデルタ株、オミクロン株と差別や偏見が生まれない呼び名にしたでしょ。なんでコロナと同じことをメディアがやるの?》

 

3月には放送終了が決まっている『バイキングMORE』。果たして今回の“失態“をどこで取り返すのだろうか。

出典元:

WEB女性自身

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