「台本の読み合わせで最初に川栄さんが英語を喋ったとき、その流暢さにリハーサル室でどよめきが起きました。ヒロインに決まった1年前から英会話を個人的に習っていたそうです」(NHK関係者)
『カムカム』3代目のヒロイン・ひなたを演じている川栄李奈(27)。
「いままで朝ドラオーディションに5回落ちた彼女は“最多落選ヒロイン”。それを自覚してか背水の陣で収録に臨んでました。関東出身の川栄さんにとっては英語と京都弁と“2つの言葉”を覚えなければならず、台本は育児の合間にお風呂で覚えていたそうです。2〜3時間湯船に入っていたことも……」(別のNHK関係者)
川栄は’19年5月に俳優・廣瀬智紀(35)と結婚し第1子(2)を出産。ママ女優の朝ドラヒロインは『まんぷく』(’18〜’19年)の安藤サクラ(35)に続いて2人目だ。
「昨年11月から川栄さんは収録のため基本的に単身赴任で大阪のマンションで生活しています。安藤さんは現場にお子さんを連れてきていましたが、このコロナ禍なので、川栄さんのお子さんは東京の自宅でお母さんが全面的にサポートしているといいます。ご主人の廣瀬智紀さんも自分の仕事をセーブして積極的に育児に携わっているそうです。川栄さんはお子さんとは毎日欠かさずSNSのビデオ通話でコミュニケーションを取っていると聞きました」(前出・NHK関係者)
ここまで全身全霊で挑むのは、上白石萌音(24)、深津が築いてきた世界を自分の代で壊してはいけないと自戒しているからだという。
「川栄さんは自分の撮影がない日でも、できる限り深津さんの撮影シーンを見て必死に学んでいました」(前出・NHK関係者)
収録現場での川栄は常に謙虚だとドラマ制作関係者は打ち明ける。
「’15年のAKB48卒業後、女優業に専念してから大きく意識が変わったようです。打ち合わせや取材などでも『私なんてすぐ消えます』『好調は長く続きません』『常に最悪な状況を想定しています』など、ネガティブな発言が多いです。演技の進化を問われる女優業の厳しさを自覚しているようです」
そんな川栄の演技力をNHKは高く評価しているという。
「昨年の大河ドラマにも出演しており、『カムカム』では実は川栄さんは上白石さんが演じた、安子役の最終候補にも挙がっていたのです」(前出・NHK関係者)
“ネガティブな自戒”で朝ドラヒロインという幸福を招いた川栄。「消える危機感」を持ちながら、3代目・ひなたを演じ切るーー。