「コロナ禍もあって、松田聖子さん(59)は沙也加さんの所属事務所社長でもある実兄と相談し、お別れの会を行わないことを決めたといいます。
その代わりにウェブ上で沙也加さんにメッセージを送ることができる専用ページを開設したのです。すでに相当数のメッセージが届いており、聖子さんも定期的に目を通しているといいます」(音楽関係者)
神田沙也加さん(享年35)への思いを届ける専用ページが開設されてから1カ月。
実はもう一つ沙也加さんへのメッセージが届いている場所がある。沙也加さんのインスタグラムだ。
生前、最後の投稿となった昨年11月18日のものには、次のような言葉が並んでいる。
《さやちゃん入試頑張ってくるね!! さやちゃんのお陰で辛いことも頑張れた》
《忘れたことなんてないです これからもずっと思い続けるね》
《さやちゃんの笑顔で今を生かされてる気がしています。笑顔をありがとう》
「沙也加さんの死後、インスタには思いをつづるファンのコメントが殺到。日に日に増え続け、3月4日時点でコメント数は3千件を超え、いいね!の数は5万2千件にのぼっています」(芸能関係者)
訃報から数カ月たった今も途切れぬファンの沙也加さんへの愛。喪失と向き合う聖子のことも救っているようだ。
「聖子さんはインスタのコメント欄もよく見ているそうで、5万人もの人がいいね!を押してくれたことに感謝しているそうです。また専用ページとともに、ファンがつづった娘へのコメントを見ることで、聖子さんも励まされているといいます」(聖子の知人)
聖子を癒すインスタのコメント。日本グリーフ専門士協会代表理事で公認心理師の井手敏郎氏は、故人が遺したSNSについて「見るのが辛くて閉じてしまう人もいる」としながら、こう解説する。
「亡くなった方のSNSを“閉じられない”という感覚の遺族の方がむしろ多くいます。デジタル遺品を扱う難しさもありますが、それ以上に肉体に加えて、子供が遺したSNSまでなくなったら、生きた証まで失われてしまうという気持ちがあるからでしょう。
亡くなった方の生前の頑張りに触れられる場所は遺族の支えになると思います。聖子さんも沙也加さんへのメッセージを見て、“こんなに応援されていたんだ”と自分の知らなかったことに触れることで、癒されていくのではないでしょうか」
前出の知人は言う。
「聖子さんは今後も沙也加さんのインスタを閉鎖する考えはないそうです」
5万人以上の沙也加さんへの愛を胸に、聖子はまた前を向く。