■積み上げた信頼も加速度的に崩壊
こうしたパパ活報道と麻耶さん側の暴露が重なったのです。麻耶さん側の主張が真偽不明であっても、海老蔵さんに失望の声が続出しているのです。シングルファーザーとして奮闘する日々で信頼感をグッと高めていたのに、非常に残念なイメージの崩壊です。
そもそも人は“普通の人が悪いことをした”と知るよりも、“悪いイメージの人が悪いことをした”と知るほうが「すると思った」と信じやすい傾向にあります。これを認知バイアスと呼びます。
海老蔵さんの場合、過去に数々の素行不良が報じられていました。そのため、今回の暴露と報道が彼の株を加速度的に下げてしまったのは言うまでもありません。
■歌舞伎界の顔、今後はどうなる?
とはいえ市川海老蔵は、言わずもがな歌舞伎界の顔です。その鋭い睨みには多くのファンが惹きつけられ、スター性は健在です。
しかしながら近年は海老蔵さんはじめ中村芝翫さん(56)などの不倫報道も浮上しており、 “歌舞伎役者は女性関係にだらしない”という悪いイメージが出てきています。実際はそうではない演者さんのほうが多いのでしょうが、何ともやっかりな事態です。
海老蔵さんの実力は素晴らしくても、“顔”のイメージが悪すぎると長期的に見ると業界のファン離れや衰退にも繋がりかねません。せっかく次世代も着々と育っている中で、こうしたイメージの悪化は要注意。たとえ歌舞伎ファンが許しているとしても、業界の今後を考えると見直す必要があるのではないでしょうか。
一部では、“パパ活”よりも“まん防破り“のほうが問題だといった声もあるようです。どちらにせよ海老蔵さんは暴露というやっかいな問題と落ちてしまったイメージの間で、非常に難しい状況といえるかもしれません。
早ければ2023年5月には延期されていた襲名披露公演が行われると言われていますが、果たしてどうなるのか。
現在もすべてに対して表立ってスルーを決めている海老蔵さん。自身の言葉でイメージ回復を測ることはあるのでしょうか。
(文:おおしまりえ)