■相次ぐ比嘉家の“謎”
このような冷ややかな声が上がるのは、“置き去り”を感じる視聴者も少なくないからだという。テレビ誌ライターは言う。
「これまで実家で炊事を担当してきた暢子は、主に郷土料理を振る舞うシーンが描かれてきました。ですが、ナポリタンのような洋食を調理するシーンは今回が初めて。就職地に東京を挙げた暢子ですが、すでに沖縄にある食品会社の面接を受けており、イベントに訪れていた会社の人事課長も“暢子を採用したい”との意向を示していました。確かに暢子は幼少期に、東京からやってきた少年と交流を深めました。ですが、高校生になった暢子が東京へ思いを馳せるシーンもほぼなく、唐突なストーリー展開に映った視聴者も多かったようです」
さらに視聴者の“もやもや”は、他の兄妹にも及んでいるようだ。
「音楽教師の下地響子(片桐はいり)は、何度も歌子を追いかけ回しています。歌子の歌声に惚れ込んだ下地は、ついに比嘉家に乗り込み、歌子にヤング大会に出場するよう訴えました。ですが結局、歌子は大会に出場せず、当日も下地と“追いかけっこ”をしていたのです。
また、借金を抱えるほどの生活苦だった比嘉家では、暢子は幼少期に兄妹たちと離れ離れになりかけました。その後、暢子や歌子は高校に通い、長女の良子(川口春奈)も短大を卒業して教師に。借金の返済シーンが描かれないまま子供たちが進学したこともあり、視聴者の間では“借金はどうなった?”と話題になりました。さらに5日の放送回では長男の賢秀(竜星涼)が、親戚からも借りたお金を詐欺師に渡してしまいました。この先も“借金の謎”が明かされるかどうか、注目されるでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
様々な“謎”に注目が集まる『ちむどんどん』。5週目以降は、どのような展開が待ち受けているのだろうか。