キングコング・西野亮廣(41)が原作を手がけた絵本『えんとつ町のプペル』。これまでにミュージカルやアニメ映画、さらには歌舞伎作品になるなど、多角的な展開をしてきたが、今年10月にバレエ化されることが明らかとなった。しかし、これにバレエファンから反発の声があがっている。
物議を醸しているのは、『プペルバレエ』の企画者がnoteに投稿した内容。すでに削除されているが、記事には次のような文言が掲載されていたのだ。
《私たちは、プペルバレエを古典作品にすることを目指しています。それは、「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」、「眠れる森の美女」などと同じ棚に並べるということです》
これについてある舞台関係者は語る。
「『白鳥の湖』『くるみ割り人形』『眠れる森の美女』はいずれもかのチャイコフスキー作曲。1890年代に初演された作品で、“3大バレエ作品”として愛されてきました。しかし、これらは“長く愛される古典”になることを目的として作られたものではなく、長い年月をかけて愛され続けた結果、古典となったです。企画の段階から“3大バレエに並ぶものを作る”と考えているのは、古典を軽視していると言われても仕方ありません」
さらに企画者は、『プペルバレエ』の古典化のために必要なこととして《全国のバレエ教室の発表会レパートリーとなる》《世界中のバレエ団のレパートリーとなる》と挙げている。
「演目として定着すれば、バレエ教室の発表会やバレエ団の公演で上演されることも増えるかもしれませんが、教室やバレエ団は演目の使用料を支払う必要があります。上演されるたびに使用料が発生するので、企画者側にとっては長期的な利益が見込めます」(前出・舞台関係者)
構想の段階から、“古典”を強調する『プペルバレエ』だが、SNS上では、“古典を軽視している”と反発の声があがっている。
《演目として定着させて、演目使用料、楽曲使用料、バレエだし発表会ごとに長期的収入もオッケー。とか言うサロンの新しいビジネスモデルだったりしてなー(嫌すぎる)》
《プペルがバレエまできたか。良い作品だから何度も上演されて、いつの間にか古典と言われるようになるんじゃないの?初めから古典作りますってなんか違う気がする。見えてくるのは金儲けのみ。だからプペ関連は胡散臭く思ってしまう》
《紆余曲折ありながらも愛され続けて現代まで伝わってきたのが現在古典作品と言われているものであって、「古典作品として生き残らせる」が1番に来てるのはもう違うのよ》
《プペルバレエ、古典にすることを目指してるって言ってる割に古典作品に対する敬意が微塵も感じられなくて草》