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「5月31日、團十郎襲名興行を今年の11月と12月に行うことが正式に発表されました。昼夜二部制での上映になるといいます」(梨園関係者)

 

日本一の大名跡、第十三代市川團十郎白猿の襲名披露興行に向け準備中の市川海老蔵(44)。5月22日には、東京スカイツリータウン開業10周年の記念として、634メートルの頂上部から、病魔をはらう成田屋ゆかりの“にらみ”を披露したばかり。

 

「海老蔵さんが『暫』を演じた5月の歌舞伎座『團菊祭』第二部は全席完売。7月の大歌舞伎では長女・市川ぼたんさんの歌舞伎座初お目見えも発表されました。本来なら’20年5月から始まるはずだった襲名披露の“前祝い”といったところでしょう」(前出・梨園関係者)

 

ところが『週刊新潮』6月2日号によれば、歌舞伎の興行主である「松竹」は今後、海老蔵に代わってまだ17歳の八代目市川染五郎に力を入れるというのだ。別の梨園関係者はこう語る。

 

「6月の歌舞伎座第二部で、染五郎さんが主演を演じます。織田信長に謀反を疑われ、21歳の若さで自刃する徳川信康役です。歌舞伎役者にとって、10代は派手な役の少ない難しい時期なんです。それだけに『信康』は特別。26年ぶりの上演となる『信康』を前回演じたのが、くしくも新之助時代の18歳の海老蔵さんでした。海老蔵さんより1年早く抜擢したことからも、松竹が染五郎さんに大きな期待を寄せていることは明白です」

 

前出の梨園関係者によれば、海老蔵と松竹の間に不協和音が生じたのは2年前のことだという。

 

「コロナで全公演が休演に追い込まれた松竹は、ある幹部が出演料の高い役者さんにギャラの引き下げをお願いしたそうです。大多数の役者さんが応じたものの、海老蔵さんは認めなかったといいます。海老蔵さんには約20億円ともいわれる親の借金を松竹に肩代わりしてもらった恩義がありましたが、すでに完済。そのため自分の主張は曲げず『松竹の言いなりにならない』という意識が強いようです」

 

松竹としても、もはや言うことを聞かない海老蔵に頭を下げるより、新たなスターを育てたほうが早い。そこで染五郎に白羽の矢を立てたというのだ。

 

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