宇多田ヒカル 週3回の「精神分析」通いを告白…“母の呪縛”と向き合った9年間の苦悩
画像を見る 13年8月、母の葬儀に向かう宇多田ヒカル

 

■「あらゆる現象に母が見えてしまった時期があった」

 

母の期待を肌で感じ、呪縛にとらわれていた宇多田。しかし、精神分析が“解放”に向けてうまく作用しているようだ。

 

「宇多田さんは’16年9月の音楽番組で『あらゆる現象に母が見えてしまった時期があった』と話していました。しかし、『自分の原点は母なんだから当たり前』と少しずつ心を整理できるようになっていったそうです。その結果、藤さんへの思いを歌った作品『Fantome』を発表。さらに昨年6月にはインスタグラムで『母の写真がやっと飾れるようになった。私の中で母との関係が変わった』と話していました」(前出・音楽関係者)

 

また宇多田にとって精神分析は、母娘関係のことのみならず、日々の暮らしのなかでも大きな支えとなっているようだ。

 

「お父さんの照實さんは日本に住んでいますし、もともとお互い放任主義。ですから、イギリス生活のなかで、宇多田さんが心を開くほど親しくしている人は親友一人だけだったようです。いまでは日常生活において精神分析の先生のサポートは欠かせないといいます」(別の音楽関係者)

 

『VOGUE JAPAN』で、《母親になることもすごく怖かったし、私は親になるべきじゃないってずっと思っていました》と回想していた宇多田だが、前出の小笠原氏はこう続ける。

 

「彼女の場合、おそらく精神分析をしていなかったら、自分の子供を産む選択もできなかったかもしれません。言動などを見る限り、宇多田さんは精神分析を通して藤さんとの関係を大変なものだったと理解し、最近になって、そこから解放されることができたのだと思います。安定した精神状態でいま、仕事や育児に打ち込めているのは9年間の精神分析の効果でしょう」

 

母の呪縛9年を乗り越え、宇多田は次のステージへ向かっている。

【関連画像】

関連カテゴリー: