《なんだか少しホッとしたのと同時に寂しさもあります。冬薔薇のお陰で、素敵な出会いも沢山ありました。ありがとうも沢山ありました。本当にありがとございました!僕の宝物をみなさんにも、どうぞ。笠松伴助さんが撮ってくれました》
6月14日に、自身の公式インスタグラムでこう綴ったのは伊藤健太郎(24)。そしてあわせて投稿した写真には、伊藤とともに伊武雅刀(73)、小林薫(70)、石橋蓮司(80)の姿が――。
’20年10月、車を運転中にバイクと事故を起こし、道路交通法違反の疑いで逮捕された伊藤は、翌年3月に不起訴処分となり、’21年10月まで活動を自粛。その後は舞台に出演するなど徐々に芸能活動を再開し、6月4日公開の『冬薔薇』で映画復帰を果たした。
冒頭のコメントと写真は、そのPR活動を終えて催された慰労会後に投稿されたものだという。
「『冬薔薇』は、『伊藤さんの復帰作を撮ろう』という映画会社による提案から始まったプロジェクト。その会社の役員が俳優としての伊藤さんを高く評価しており、実現したそうです。
公開から2週間ほど経ちますが、『冬薔薇』での伊藤さんの演技の評判はよく、評論家からも好評です。彼の人柄についても伊藤さんの父親役を演じた小林薫さんは、『また共演したいと思う好青年』と絶賛していました。また母役を演じた余貴美子さん(66)も、『よく頷いて話を聞いてくれるとってもいい人で、現場ではとてもかわいがられていました』と語っていました」
スタッフや大御所俳優の心を鷲掴みにする伊藤。かつて本誌も伊藤に魅了された大物に取材をしている。
それは俳優の林与一(80)。数々の映画で故・美空ひばりさんの相手役を務めた時代劇界の大スターだ。
’21年8月、林が伊藤をひそかに応援しているとの情報をキャッチした本誌は本人に話を聞くと、こうに語っていた。
「彼にはまだ会えていないんだ。だからマネージャーには、とにかく時代劇の立ち回りや踊り、三味線を勉強するよう言ったよ。“先生も全部僕が紹介するから暇なうちにやっておけ”と」
対面してはいないもののアドバイスを送っていると明かした林。さらにこう続けていた。
「僕は『アシガール』(’17年・NHK)で彼が若殿を演じる姿を見たとき、すごい俳優だなと直感したんだ。写真展では焼き物も飾っていたけど、それだけでも飯が食えると、事務所の社長にも言ったよ。
石原裕次郎みたいな後世に残る俳優だと思っているし、今でいうと、彼の才能は“芸能界の大谷翔平”かな」
名優たちを虜にする伊藤。果たして、ふたたび芸能界で“ホームラン”を放つことができるのか。