《新町はちゃんと人に頼れる人なんです。自分に甘いわけではなく、人に甘えることができる人。僕も周りの人をもっともっと頼っていきたいなと思いますし、もっともっと信じていきたい。そういう部分を新町という役を通して教わっています》(『TBS DRAMA』6月26日配信記事)
主演を務める日曜劇場『オールドルーキー』(TBS系)への意気込みをこう語ったのは、綾野剛(40)。7月クールのドラマの先頭を切って始まった本作だが、放送前にはいくつかの波乱が……。
「“ガーシー”こと東谷義和氏が綾野さんに関する疑惑を今年春ごろからYouTube上で何度も告発。真偽は定かでないですが、反響が大きかったこともあり、ドラマの制作に影響を与えることになったそうです。日曜劇場といえば、連ドラの中でも屈指の人気枠ですが、スポンサー探しに難航したと聞いています」(テレビ局関係者)
しかし、蓋をあけてみると、26日に放送された第一話の世帯平均視聴率が11.2%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)と好スタート。好調の陰には、綾野の巧みな“座長術”があるとドラマ制作関係者は言う。
「綾野さんは差し入れのセンスがいい俳優さんとして業界でも評判。定番の叙々苑弁当などはもちろん、女性が多い現場ではマカロンや食べやすいミニサイズのロールケーキなど、常に人が喜ぶものを差し入れてくれるんです。『オールドルーキー』の現場でもスタッフとキャストにドラマの名前が入ったおしゃれなオリジナルTシャツをプレゼントしたそうです。こうした座長ぶりに、現場も士気が高まっているといいます」
これまで本誌もドラマ現場を盛り上げるべく奔走する綾野の姿を何度か目撃している。5月下旬に行われた『オールドルーキー』の撮影で、綾野のミスによってカットがかかり、撮影が中断。すると、そばにいた共演者の芳根京子(25)に駆け寄って、「ごめんね!」と謝罪。主演であってもミスしたらすかすかさず謝る潔さを見せていた。
また、昨年4月クールのドラマ『恋はDeepに』(日本テレビ系)では放送前に物議を醸す報道が。W主演した石原さとみ(35)が昨年1月中旬に新型コロナに感染するも、そのことが週刊誌報道によって明らかになったことから、綾野サイドが怒っているという報道が飛び出したのだ。
そんななか迎えた昨年2月中旬の撮影現場を目撃。緊迫した雰囲気で撮影が進んでいるかと思いきや……。
「綾野さんは怒るどころか、石原さんが新型コロナに感染したことを申し訳なく思うことがないように現場で冗談を言って、石原さんを和ませていました。負い目を感じさせないようにという綾野さんの気遣いに石原さんも感謝していたと聞いています」(前出・ドラマ制作関係者)
紳士的な態度で現場を切り盛りする綾野だが、時には“やんちゃ”な一面を見せることも。13年10月におこなれたNHK大河『八重の桜』の打ち上げでのこと。会津藩主・松平容保を演じた綾野は、ハイペースでお酒を飲み、いつもは歌わないというカラオケで歌声を披露するなどすっかりできあがった様子。そして3次会が終わった午前3時過ぎ、店を出るなり、付きそうマネージャーの手を振りほどいて渾身の力で道端の花壇に力強くキック! この日は珍しく“ご乱心”だったようだ。
綾野の献身座長術で、『オールドルーキー』は夏ドラマの“王者”に君臨することができるのか。目が離せない。