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記録的な暑さとともに始まった今年の夏ドラマもいよいよ後半戦。今期は自衛隊や公正取引委員会など、バラエティーに富んだ題材が話題となっていたが、なかには視聴者が途中で見なくなってしまった作品も。

 

そこで本誌は、夏ドラマで「見るのをやめた作品」についてアンケートを行った(8月16日~8月24日)。

 

惜しくもクライマックス突入前に多くの視聴者が見るのを辞めてしまった作品は……?

 

アンケートの結果、同率で2位にランクインしたのは『ユニコーンに乗って』(TBS系)『テッパチ!』(フジテレビ系)『家庭教師のトラコ』(日本テレビ系)。原作のない完全オリジナルの3作品が並んだ。

 

『ユニコーンに乗って』は教育系スタートアップ企業が舞台。永野芽郁(22)が若き女性CEO役で主演し、彼女に想いを寄せるビジネスパートナーを杉野遥亮(26)、48歳で地方銀行から転職してきたおじさん部下を西島秀俊(51)が演じている。仕事と恋、夢に向かって生きる大人の青春ドラマである。

 

アンケートでは、《展開がのんびりとしていて刺激や感動するところが少ないので飽きる》(40代女性/パート)、《ストーリーの先が読める感じがしたし、ありふれてると思った》(60代女性/会社員)など、物語の斬新さに物足りなさを感じている声が多かった。

 

また、スタートアップ企業の若きCEOが主役ということから《ITに重きを置いたドラマかと思ったが結局、恋愛系に発展していった》(20代男性/公務員)《あまりにも上手く行きすぎて現実的ではなくて、恋愛なのかお仕事なのかどちらが伝えたいのかわからかった》(40代女性/会社員)と、本格お仕事ドラマを期待していた層の関心を維持できなかったようだった。

 

同じく2位となった『テッパチ!』は実際に陸上自衛隊で活躍する機材を使用するなど、防衛省全面協力のもと撮影された、青年たちの成長と熱い思いを描いた群像劇。町田啓太(32)演じる、やけっぱちになっていた主人公や青年たちが、“テッパチ”(自衛官にとって身を守る鉄帽)をかぶるにふさわしい一人前の自衛官を目指し、奮闘していくストーリーである。

 

防衛省協力ということでリアルな自衛隊の描写が期待されていただけに、《自衛隊の専門的な事を期待していたがそうでもなかった》(50代女性/専業主婦)《自衛隊の扱いが実際と異なると思った》(40代女性/会社員)という声が。加えて、《自衛隊のドラマで期待したが、シャワーシーンが長く不自然》(50代女性/会社員)などの意見が出るなど、自衛隊という舞台でのエンタメ要素に疑問を抱く視聴者が作品から離れてしまったようだ。

 

同率3作品目は『家庭教師のトラコ』。本作は橋本愛(26)が演じる主人公の家庭教師・トラコが生活レベルの全く違う三人の子供とその家庭を救うストーリー。トラコがそれぞれの家庭で違う人格の人物になりきり、子供たちに「正しいお金の使い方」を問う中で家族の在り方を模索する“個別指導式ホームドラマ”である。

 

現代社会を舞台に各家庭の深刻な問題を扱う作品だが、《お金の使い方というテーマに興味があり見始めましたが、強引過ぎたり無理やり過ぎないかなと思った》(40代女性/会社員)《突拍子のない展開について行けない》(40代男性/会社員)など、少々突飛な展開に戸惑う視聴者も。《主人公のコスプレとキャラ変が苦手》(40代女性/会社員)《主役の話し方が好きではなかった》(60代女性/会社員)など主人公・トラコの特徴的なキャラクターも好みが分かれてしまったのかもしれない。

 

上記3作品を上回り、最も見るのを辞めてしまった視聴者が多かったのは、『六本木クラス』(テレビ朝日系)。

 

日本でも大きな話題となった韓国ドラマ『梨泰院クラス』の日本版で、六本木を舞台に忠実にリメイクされた。大手飲食チェーンの会長とその息子に父親を奪われた、竹内涼真(29)演じる主人公が、六本木で店を開き成功させるため仲間と共に奮闘するストーリー。天才インフルエンサーで主人公の店のマネージャーを平手友梨奈(21)、対立するライバル企業で働く主人公の同級生で初恋の相手を新木優子(28)が演じている。

 

『梨泰院クラス』の評価が高かったからこそ《韓国ドラマに寄せようとして、日本では不自然に感じるシーンが多々あった》(30代女性/会社員)《本家に比べて明らかに格落ち》(50代女性/会社員)など、原作と比較した厳しい声が。また既に『梨泰院クラス』を見たことのある人からは《原作とほぼ同じ構成のため、わざわざ見なくてもいいと思った》(20代女性/会社員)《『梨泰院クラス』を観たので物語の展開がわかりきっており、パロディに見える》(20代女性/会社員)など、新鮮味に欠けるという意見も。人気作で高まった視聴者からの期待に応えるのは、容易なことではなかったようだ。

 

夏ドラマも最終回が近づいているが、多くの視聴者が見続けるのはいったいどの作品なのか。

 

最終結果はこちら。

 

【夏ドラマの中で、途中で見るのをやめた作品は?(複数回答可)】

1位『六本木クラス』:16.8%
2位『ユニコーンに乗って』:16.1%
2位『テッパチ!』:16.1%
2位『家庭教師のトラコ』:16.1%
5位『オールドルーキー』:13.9%

出典元:

WEB女性自身

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