■『大人AKBオーディション』の最終選考に残ったことも
「“あの人”の可能性は大いにある」
そう語るのは、落語界に精通した演芸ライターだ。
「次は『笑点』で初めて女性落語家が選ばれるのではないでしょうか。それも蝶花楼桃花一択と言っていいでしょう」
蝶花楼桃花(41)はもともと女優志望で‘14年にはアイドルになるため『大人AKBオーディション』の最終選考に残ったことも。‘17年には短編映画の主演も務めるなど、マルチに活躍している女流落語家だ。
「桃花は春風亭小朝の弟子で、今年3月に真打に昇進。『笑点』の若手大喜利や女流大喜利にも出演しており、9月4日放送の『笑点』では満を持して大喜利のゲスト回答者として登場しました。社会風刺を交ぜた正統派の回答とアラフォー女子の自虐的なキャラを活かして反響は上々。落語界では以前から“上手い、可愛い、華がある”三拍子揃った新星と話題で、レギュラーメンバーの大御所たちからもかわいがられている逸材です」
前出の日テレ関係者も言う。
「『笑点』のデータ放送では、視聴者が座布団をとったり、あげたりできる機能が備わっているのですが、桃花さん出演回の放送後は、桃花さんが2万9253枚とメンバーで最高得票を獲得したのです。スタッフもあまりの反響に驚いていたとか」
演芸ライターが続ける。
「あまりにも円楽さんの死が突然だったこともあり、よりフレッシュな落語家が選ばれるのではないでしょうか。ほかにも若手実力派の春風亭一之輔や、桂宮治を生んだ落語ユニット『成金』(現在は解散)のメンバーはいいものをもっておりそこから選ばれる可能性もあります。いずれにせよ、よく“メンバーの若返りを図っている”などと言われていますが、こうやって自然と新陳代謝していくのが『笑点』の強みです」
円楽さんを失った『笑点』は大きな転換期を迎えるかもしれない。