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’61年からスタートし、現在は第107作目となる『舞いあがれ!』が放送中のNHK連続テレビ小説。半世紀以上にわたって親しまれ、毎朝視聴している人も多いだろう。

 

そんな「朝ドラ」は、ヒロインや登場人物の喜怒哀楽に感情移入しながら見るのが醍醐味のひとつ。しかし、なかには朝ドラファンから顰蹙を買ってしまう“ダメ男”たちも……。

 

そこで本誌は男女1000人に、過去5年をさかのぼって最も“ダメ男”だと思う登場人物についてアンケートを実施。18年以降に放送された9作品のなかで話題になった“ダメ男”6人から単一選択してもらい、理由についても回答を得た。

 

5位は『まんぷく』(18年後期)で桐谷健太(42)が演じた世良商事の社長・世良勝夫。ヒロインの夫・立花萬平(長谷川博己)が立ち上げた「たちばな塩業」の売上半額を横取りし、当時、Twitterでは「世良さん」がトレンド1位に。

 

そして4位は『スカーレット』(19年後期)で北村一輝(53)が演じたヒロイン・喜美子(戸田恵梨香)の父・川原常治。信楽に残りたい喜美子を大阪に働き行かせたうえ、娘の給料の前借りをしに大阪までやって来る。数々の身勝手な言動に、《ダメな父》《金にだらしない》との声が多かった。

 

3位は『半分、青い。』(18年前期)で間宮祥太朗(29)が演じた森山涼次。ヒロイン・鈴愛(永野芽郁)が東京で出会う“魅惑のだめんず”の1人で、映画会社「クールフラット」の助監督。天性の優しさで人の心を癒していくが、飽きやすく何事も長続きしない一面も……。

 

アルバイト先の100円ショップで鈴愛と急接近した涼次は、出会って6日目でプロポーズ。めでたく結婚し妻と子供と暮らすなか、映画監督デビューが決まる。夢を諦められない涼次は「家族は邪魔になる」と離婚を切り出し、鈴愛から「死んでくれ」と罵られてしまう。

 

結婚8年目にして家族よりも自分の夢を優先した涼次に、《一方的に離婚はダメだと思ったから》(40代女性・専業主婦)、《相手あっての関係なのに自己中で身勝手。相手の人生を何だと思っているのか》(40代女性・派遣、契約社員)と、ヒロインを不幸にさせるような振る舞いは共感性を得られなかったようだ。

 

2位は『おちょやん』(20年後期)で、トータス松本(55)が演じたヒロイン・千代(杉咲花)の父・竹井テルヲ。千代が幼い頃に妻に先立たれるも、ろくに働かず酒浸りの日々を過ごす。突如として再婚するが継母・栗子(宮澤エマ)は何もせず、弟の面倒を見ながら家事をする千代は小学校を休みがちに。

 

そうしたなか、娘を邪魔者扱いし大阪の芝居茶屋に奉公に出すテルヲ。その後も千代の前に現れ、娘を借金のカタに売り飛ばそうとしたり、娘の通帳を持ち出したりする素行の悪さに“朝ドラ史上最悪の親父”の異名までついた。

 

アンケートでも《こんなにひどい父親はいない》(60代男性・パート)、《テルヲはお金欲しさの為に娘を何度も裏切る最低な男でした》(60代男性・無職)、《娘をATMのようにしか見ていなかったのに腹が立った》(30代男性・無職)と、娘に対する酷い仕打ちに怒りを覚えた人も多かったようだ。

 

そして圧倒的に投票数が多かった1位は、『ちむどんどん』(22年前期)で竜星涼(29)が演じた“ニーニー”こと比嘉家・長男の比嘉賢秀。ヒロイン・暢子(黒島結菜)の兄で心優しく家族思いだが、自由奔放で喧嘩っ早く、いつも周囲に迷惑をかけてしまう。

 

上京する以前の沖縄では投資詐欺に引っかかり、借金を作ることに。責任を感じて東京でプロボクサーになるも、ジムの仲間たちからお金を借りて失踪。さらに長女・良子(川口春奈)と縁談が進んでいた金吾(渡辺大知)の父に、“良子につきまとっている男を片付けるから手切金を用意しろ”と言い寄る始末。

 

その後も、怪しげな健康食品「紅茶豆腐」を路上販売するなど、“ビッグビジネス”を追い求めようとする。しまいにはマルチ商法に手を染めてしまうといった有様に、《金銭面でずっと家族に迷惑をかけ続けた》(30代女性・ 無職)、《何度も同じ過ちの繰り返しで呆れてしまう》(50代男性・管理職)、《朝ドラは三十年以上見続けているがチャンネルを変えたくなるほど気分を害したのはあのキャラクターが唯一だ》(60代女性・パート)と、反省の色や成長が見られない姿に辟易する声が多かった。

 

また6位には、本作で宮沢氷魚(28)が演じた暢子の夫・青柳和彦もランクイン。暢子を好きになってしまったため、婚約者の愛(飯豊まりえ)との婚約破棄したことに《長い間、付き合っていたのに振るのは許せない》(60代女性・専業主婦)、《男として誠意が無い》(20代男性・会社員)と共感性を得られなかったようだ。

 

ときには視聴者から批判を浴びる“ダメ男”たちだが、物語の盛り上げ役として欠かせない存在であることは確かなようだ。

 

最終結果はこちら。

 

1位 『ちむどんどん』比嘉賢秀…316票
2位 『おちょやん』竹井テルヲ…178票
3位 『半分、青い。』森山涼次…124票
4位 『スカーレット』川原常治…66票
5位 『まんぷく』世良勝夫…58票
6位 『ちむどんどん』青柳和彦…57票
※その他…201票

 

【調査概要】

実施期間:22年10月18日から22年10月21日
調査対象:15歳以上の男女1000人
調査方法:WEBでのアンケート

 

『WEB女性自身』調べ(クロス・マーケティングのセルフアンケートツール『QiQUMO』を使用)

出典元:

WEB女性自身

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