10月1日に心不全で死去したアントニオ猪木さん(享年79)。難病を患い、闘病生活を動画サイトで公開するなど、最後まで難病と闘う生きざまを発信し続けた。
しかし、晩年には金銭トラブルも報じられていた。
「5年前に大阪の浄水器製造販売会社の会長が貸していた2千万円の返却を求めて告訴。最高裁が昨年遅延損害金も含め約3千500万円の支払いを命じました。一部報道によると、療養中の猪木さんに支払い能力がなく、代わりに3億円ほどの価値のある商標権が狙われ、猪木さんの会社の株式が差し押さえられたというのです」(スポーツ紙記者)
《元気ですか!》など名言まで奪われたら悲痛だが、猪木さんは実は8月にマネジメント事務所「猪木元気工場」を設立していた。髙橋仁志社長は「和解済みです」と話す。
「裁判を起こした会長と猪木さんは40年来の古い付き合いで、裁判も金銭問題そのものが本質だったのかすら、今となっては当人同士にしかわからないです。
結局、話し合いで解決して、猪木さんの会社も商標権も本人の手に残りました。その会長は、告別式にも出席しています」
8月には『24時間テレビ』に車いすで出演していた猪木さん。
「格好悪いかもしれないけど、『ありのままを見せたい』と、最後まで《元気ですか!》を実践していたんです。一時は体重が7キロ戻り、年末には格闘技イベント、来年2月の80歳誕生日にも大きな企画を進めていたのに、思いもよらぬ早い別れでしたーー」(髙橋社長)