■「映像も音楽も映画みたいに綺麗」
続いて2位となったのは、SixTONES・京本大我(27)主演の『束の間の一花』(日本テレビ系)。本作は余命宣告を受けている大学講師と生徒の、儚くも温かいラブストーリーである。藤原さくら(26)演じる、3年前に「余命2年」と宣告されたヒロインと余命宣告により大学を辞職した哲学講師、二人のいつ終わりを迎えるかわからない「束の間」が描かれている。
細かなところまで作り込まれた演出に《世界観、描写、演者のお芝居や演出、音楽、どれも丁度よく絶妙な運び》(30代女性/会社員)《映像も音楽も映画みたいに綺麗》(40代女性/専業主婦)など絶賛する声が集まった。死をテーマにした物語であるが、《胸に迫る内容なのに温かみがある》(50代女性/専業主婦)《切なさを幸福感で優しく包み込んだような不思議な雰囲気のドラマ》(40代女性/会社員)という意見など、30分の深夜ドラマではもったいないと、多く視聴者を惹きつけている。
そして栄えある1位となったのは、『silent』(フジテレビ系)。主人公の青葉紬を川口春奈(27)が、紬の高校時代の恋人・佐倉想をSnow Man・目黒蓮(25)が演じている。聴力を失っていた元恋人と8年越しに再会し、再び関係を紡いでいく姿を描くラブストーリーだ。完全オリジナルの本作は、去年若手脚本家の登竜門とも呼ばれる『フジテレビヤングシナリオ大賞』で大賞を受賞した生方美久氏が脚本を務めている。
手話を用いるという難しい役柄だが、《目黒蓮くんの演技に引き込まれた》(40代女性/専業主婦)《川口春奈さんの演技力が素晴らしく、ちょっとした心情が表情からも読み取れる》(40代女性/専業主婦)と演じきる2人に称賛の声があがった。
また、《セリフが独特で興味深い》(40代女性/会社員)《切ない感情の描写が本当に上手》(30代女性/専業主婦)《耳の聴こえない人の葛藤、思いを大袈裟でなくごく自然に描いている》(50代女性/会社員)など、脚本や演出を評価する人も少なくなかった。紬や想と同世代の脚本家が描く、等身大でリアルなセリフに心を揺さぶられた視聴者も多かったようだ。
見事、「最終回まで見たい」作品の第1位に選ばれた『silent』だが、実は同時に公開した「見るのをやめた秋ドラマ」という記事でも1位に選ばれている。それだけ多くの視聴者が興味を持っているということの証左なのかもしれない。
より多くの視聴者と共に、放送終了のホイッスルを聞くことができるのはいったいどの作品か。
最終結果はこちら。
【秋ドラマの中で「最終回まで見たい」作品は?】(複数回答可)
1位:『silent』30.6%
2位:『束の間の一花』28.2%
3位:『クロサギ』22.9%
4位:『エルピス』20%
5位:『相棒season21』15.5%