■友人の評価で気持ちが揺れるのは心理効果?
西野さんは山本さんを男性として意識したエピソードとして、“周りの芸人仲間が山本さんについて「山さんが俺らの前で『大好き』って言ったことないんだよ」と話している姿に心を動かされた”といった話を披露しています。
微笑ましいエピソードですが、心理学を踏まえて見ると「ウィンザー効果」が当てはまります。
これは当人が何かをアピールするよりも、第三者からのいい評価を聞いたほうが信用性や信頼を獲得できるというものです。
周りの人から彼のいい評価を聞くというシチュエーションは、まさにこの効果が発揮されていたと思われます。
意図しているのか定かではありませんが、31歳婚の裏にはこうした“巧みな恋のテクニック”も見え隠れします。
■押されて落ちるのは接触回数マジックの可能性も
さらに50回プロポーズして結ばれたというエピソードも若干、テクニックめいたものを感じます。というのも人は特定の人物との接触を繰り返すことで、好感度が高まるという心の仕組みを持っているからです。
たとえばCMで頻繁に見かける人を好きになったり、毎日顔を合わせる同僚に気づいたら好感を抱いていたりしたことは皆さんもあるでしょう。これらは接する回数と頻度の高さがもたらした部分も大きいのです。
そう考えると50回プロポーズをするに至る関係性にはかなりの接触回数と頻度があったことが予想され、まさに親しみやすさで押し切ったのかもしれません。
たとえテクニックで成就した関係であったとしても、否定するつもりはありません。ただ「釣った魚に餌をやらない」的な話ではありませんが、テクニックで結ばれた相手はその後の努力がないとすぐに関係も乾いていきます。
お二人の今後がどのような関係に進んでいくかは、見ていれば分かると思います。結婚特需とも言える出演ラッシュを見ると、今がピークにならないか少し心配にもなってしまうのでした。
(文:おおしまりえ)