(写真:藤井風の公式ホームページより) 画像を見る

赤と白の衣装に身を包み、激しいピアノ演奏と歌唱の後、ステージで倒れこんだ藤井風(25)。昨年末の『NHK紅白歌合戦』に出演し、「白組出場者で一番良かった歌手ランキング」(ねとらぼ調査隊調べ)で1位に選ばれた。

 

「紅白で歌った『死ぬのがいいわ』が世界中で反響を呼び、音楽配信サービスSpotify発表の『海外で最も再生された国内アーティストの楽曲』で年間1位に。藤井さんは名実ともに、令和を代表するアーティストとなりました」(レコード会社関係者)

 

そんな藤井の“原点”といわれるのが、岡山の喫茶店で撮影されたピアノ演奏の動画だ。

 

「ミュージシャンを目指していたこともあるお父さんから『風の曲をいろんな人に聴いてもらったら?』と勧められ、12歳のころにYouTube動画を配信しました。

 

藤井さんの生家でもある喫茶店『ミッチャム』に置かれたピアノを演奏した動画です」(前出・レコード会社関係者)

 

藤井が生まれたのは、岡山県で2番目に小さな町・里庄町。一昨年の『紅白』では、同町からの生中継かと思わせるような演出もあったため、一気に有名になった。

 

「風さんはデビューの少し前までこの町で暮らしていました。彼が売れてからは続々とファンの方たちが訪れてくれていて、タクシー会社が“聖地巡礼”ツアーを企画するほどなんです。もちろん『ミッチャム』でも多くのファンが写真を撮ったりして楽しんでいます。

 

ふるさと納税の寄付金額もどんどん増えていますし、“藤井風効果”はとてつもないですよ」(里庄町の住人)

 

そんな藤井の生家でありファンの聖地となっている「ミッチャム」だが、じつは’21年の春ごろに閉店している。

 

「当時はコロナ禍まっただなかで、ご両親が高齢でしたから、営業は難しそうでした。最終的には、お母さんの体調がよくないということで、閉める決断をしたそうです。いまはご家族も別の場所で暮らしています」(前出・住人)

 

藤井の人気が世界に広がるいま、店を訪ねるファンはさらに増えていきそうだが、聖地はどうなってしまうのか。“救世主”はやはりこの男だった。

 

「風さんが『ミッチャム』を父親から引き継いだのです。店をそのまま残していきたいという強い思いが感じられます。彼流に言うならば、『ワシの原点を守る!』ということなのでしょう」(藤井の仕事関係者)

 

不動産登記情報によれば彼が実父から生家を買い取ったのは昨年12月31日。紅白に出演した日だった。世界中の藤井風ファン、里庄町住人にとってサプライズな吉報に違いない。

 

「『ミッチャム』は藤井風を発信した最初の場所。風さんは“ここをなくすわけにはいかない”と感じているのでしょう。今後、何らかの形で“復活”もあるのでしょうか。考えただけでもワクワクしますね」(前出・住人)

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