■SMAPの面々も尊敬。高岡早紀は「高橋さんの教えはずっと残っていました」
アイドル本人たちからの信頼も厚く、’88年にアイドル歌手としてデビューし、’90年のアルバム『楽園の雫』以降3枚のアルバムに高橋さんが関わっている高岡早紀(50)はこう話している。
「若い頃にお世話になった高橋幸宏さんは、音楽性もさることながら、言葉を大事にされている方で。リズムに合わせて歌うなかで、歌詞にある言葉を伝えることの大切さを重点的に教えていただいた記憶があります。女優と歌手は別物ですが、言葉に感情をのせてお客さんにお届けするという意味では、重なる部分もあるんですよね。8年前に歌手活動を再開したときも、高橋さんの教えはずっと残っていましたし、それは今も変わらないです」(「Real Sound」’21.06.14)
元SMAPの面々も高橋さんをリスペクトしていた。草彅剛(48)は15日の『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で高橋さんの訃報に触れ、「SMAP×SMAPで一緒に歌を歌わせてもらいました。本当に音楽シーンをけん引された方なので残念だと思いますし、温かく優しく見守ってくれたな、というのが印象的です」と述べた。
また稲垣吾郎(49)も1月16日、ラジオ番組『THE TRAD』(TOKYO FM)で高橋さんについて「おしゃれな佇まいで、魅力あふれるダンディーな方でした」といい、高橋さんが自身のアルバムでSMAPの楽曲「どんないいこと」をカバーしていることについて「自分たちとは違ったアレンジで歌う人がいると思って、本当に嬉しかった」と明かしている。
■櫻坂46の小池美波「音楽を教えてくれた」
原田知世(55)はアイドル的人気を誇ったデビュー当初、高橋さんから楽曲提供を受けたりはしなかったものの、’08年にCDデビューを果たしたバンド「pupa」で高橋さんとともに活動。その前年にリリースしたソロアルバム『music&me』でも高橋さんと共演していた彼女は同作のリリース当時、こう明かしている。
「高橋幸宏さんとは、ここ数年プライベートでお付き合いさせていただいているのですが、音楽を一緒にやるのは、実は今回がはじめてでした。洋楽カバーの選曲とアレンジをお願いしたのですが、ほんとにじっくりと選んで下さって、歌入れでもいろんなアドバイスを下さいました。アレンジもすっごく良い感じに仕上がってます」(「HMV&BOOKS online」’07.11.01)
若手アイドルからの支持も厚い。櫻坂46の小池美波(24)は高橋さんの大ファンで、高橋さんの生誕70年を祝って開設された特設サイトで、「私にとって『音楽』を教えて下さり、興味を持たせて下さったのは高橋幸宏さんです」とコメント。
また小池は高橋さんの訃報に際し、’19年のNHK『イエローマジックショー2』に出演した当時、高橋さんと会ったことをブログで明かし、《私にとってはずっと夢のような一日で、一生の宝物のような日となりました》と綴っている。
国境も年代も性別も関係なく愛されたミュージシャン・高橋幸宏。その偉大さは、これからも多くの人々に受け継がれていくだろう。