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羽生善治九段(52)が王将のタイトルをかけて藤井聡太五冠(20)に挑戦している「第72期ALSOK杯王将戦七番勝負」。その世紀のタイトル戦の第4局が2月9日から10日にかけて行われ、羽生が勝利した。戦績は2勝2敗となり、今後の対局に注目が集まる。

 

羽生はこれまで99のタイトルを獲得してきた“将棋の鬼”だが、私生活では“仏の一面”も持ち合わせているようでーー。

 

「羽生さんは以前から人知れず慈善活動に尽力してきました。東日本大震災のときには、ほかのプロ棋士らと一緒に街頭に立ち、寄付を呼びかけていました。またホームレスの人々の仕事を生み出し、自立を支援する雑誌『ビッグイシュー』を応援し、誌面にもたびたび登場しています」(将棋関係者)

 

羽生自ら寄付をすることもあるようだ。羽生の妻で元アイドルの理恵さん(52)は2月4日にTwitterで次のように語っている。

 

《夫は結婚するまで収入の半分を方々に寄付したりして税金もあり、貯金は億どころか全然なかった。当時六冠で身の丈以上の幸運は感謝して還元すべきと思ったからと。流石に子供が出来てからは変化しましたが産まれるまでは続けていた》

 

累計でどれほどの額を寄付してきたのだろうか。前出の将棋関係者は推定する。

 

「日本将棋連盟が公表しているデータによりますと、羽生さんの賞金と対局料での生涯獲得額は、約30億円です。’85年に中学3年生でプロ棋士になってから、長女が生まれた’97年までですと約7億円ですかね。

 

加えて羽生さんには、広告費や講演会料など別の収入もあったでしょうし、それを含めると10億〜15億円は稼いでいたと思います。税金を差し引いても、おそらく10年で3億〜5億円は寄付していたのではないでしょうか」

 

1月1日に配信された『スポーツニッポン』のYouTubeチャンネルのインタビューで羽生は、王将戦に向けてこう語っていた。

 

「自分自身の気力をいい状態に保って七番勝負を戦っていくという気持ちというか姿勢が大事なのかなと思っています」

 

ひそかに善行を積み続ける羽生に勝利の女神もほほ笑むかーー。

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