10年7月、コンサート会場でプレス発表会に出席したAKB48(前列は初代の神7) 画像を見る

AKB48が長年所属していたキングレコードを離れ、ユニバーサルミュージックに移籍することを2月27日に発表した。レコード会社の関係者は語る。

 

「AKB48とキングレコードは15年にわたる“盟友”でしたから、移籍発表には驚きました。もともとソニーミュージックグループだったAKB48がキングレコードに移籍してから売れ始めたため、総合プロデューサーの秋元康氏がソニーのために公式ライバル・乃木坂46をつくった、というのはファンの間では有名なエピソード。今回の移籍も、起死回生を狙う一手なのでしょう」

 

かつては総選挙が行われるたびに“国民的”な話題となり、前田敦子や大島優子、指原莉乃など神7と呼ばれるスターたち輩出したAKB48。NHK紅白歌合戦に11年連続で出場していたが、‘20年からは3年連続で選外となっている。

 

移籍が決まった背景には、売上げの変化もあると見られている。ここでAKB48をめぐる“数字”で、最近の動向をチェックしてみよう。

 

まずはシングルの売上げ枚数だ。オリコンの初週データで全盛期と現在を比較してみた。

 

<過去最高>’13年「さよならクロール」約176万枚/センター・渡辺麻友、島崎遥香、大島優子、板野友美
<最新曲>’22年「久しぶりのリップグロス」約31万枚/センター・千葉恵里

 

約176万枚から約31万枚と、おおよそ6分の1になっていることがわかった。ただデータを一通り見ていくと、差が大きく開いたのは’21年に発売された58作目のシングル「根も葉もRumor」(約35万枚)以降であることが分かった。それより以前は、約10年にわたって、1作を除いてすべて初週で100万枚を突破している。前出のレコード会社関係者が解説する。

 

「コロナ禍で握手会(お話し会)へのメンバーの参加人数が変わったことが大きいですね。以前は、AKB48以外の地方グループのメンバーもAKB48のCDで応募できる握手会に参加していたのですが、’21年からは、AKB48本体のメンバーのみとなりました。それがCDの売り上げ枚数に直結しているのです」

 

それではYouTubeの再生回数はどうだろうか。公式ライバル・乃木坂46と最新曲で比較してみると……(数字は2月28日現在)。

 

・AKB48「久しぶりのリップグロス」219万1603回
・乃木坂46「ここにはないもの」578万2262回

 

「AKB48には新しいスターが必要ですね。ここ数年、絶対的エースだった岡田奈々が熱愛スキャンダルから卒業を余儀なくされ、後に続く人材がいません。最新作でセンターを務めた千葉恵里は今年写真集を発売しましたが、オリコン発表の初週売り上げが2千冊程度。日向坂46の金村美玖が昨年暮れに発売した写真集は初週で7万部を超えています」(前出・レコード会社関係者)

 

AKB48のユニバーサルミュージック移籍第1弾シングルは、日韓合同グループ・IZ*ONEでも活躍した本田仁美がセンターを務める。巻き返しはなるだろうか。

出典元:

WEB女性自身

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