3月4日に開催されたピン芸日本一決定戦『R-1グランプリ2023』(関西テレビ・フジテレビ系)。初の決勝進出を果たした田津原理音(29)が21代王者に輝き、優勝賞金500万円を手にした。
3537名がエントリーした今大会で、決勝に残ったのは「カベポスター」永見大吾(33)や「コットン」きょん(35)、サツマカワRPG(32)など勢いに乗っている芸人8名。最終決戦では田津原ときょんの一騎打ちとなり、審査員5人中3人が田津原に票を投じた。
そんななか、大会冒頭に起きた“放送事故”が物議を醸すことに。問題視されたのは、1stステージに1番手で登場したYes!アキト(32)の得点順位が表示された場面。
審査員のハリウッドザコシショウ(49)、野田クリスタル(36)、小藪千豊(49)、バカリズム(47)、陣内智則(49)が採点した結果、Yes!アキトは合計456点を獲得した。
ところが、出場者の得点順位を表示する巨大モニターに映し出された「1位」の欄に、「田津原理音 470点」の文字が一瞬だけ表示されたのだ。すぐにYes!アキトの得点に切り替わったものの、その後7番手で登場した田津原の得点は一瞬映し出された点数と同じ「470点」。決勝に残った芸人の中で最高点を叩き出し、最終決戦に進出したのだった。
ネタの披露はもちろん、審査もされていない時点で、田津原が実際に獲得した得点が表示されたことに、“やらせだったの?”と視聴者から疑いの声が相次ぐ事態に。Twitterでは該当の場面を映した動画が拡散した。
そこで本誌は、3月6日午前中に本大会を制作するカンテレに取材。対応した担当者は「現在、技術的な問題で原因を調査中です。間もなく(原因など)まとめたもののリリースを検討しております」と回答。そして同日午後に、『R-1』公式Twitterを通じて次のような釈明コメントが出された。
《3/4(土)19時放送「R-1グランプリ2023」の審査得点発表の際、リハーサル時に入力した仮のデータが制作側の不手際により誤表示されました。全出場者の得点は審査員の厳正な審査によるものです。経緯は番組公式HPで報告いたします。視聴者、関係者の皆様にご迷惑をお掛けし謹んでお詫び申し上げます》
制作サイドの釈明に、《原因が判明してよかったです》《来年からは気をつけてね!》と理解を示す声が。
また、有吉弘行(48)は5日放送の『有吉弘行のSUNDAY NIGHTDREAMER』(JFN系)で、「偶然としか言いようがない」「あの審査員たちが『あ、はい』って言わないだろ?」と“やらせ疑惑”を一蹴。実際に審査した陣内も6日にTwitterで、《R-1グランプリの審査にヤラセ疑惑!? あんな身を削りながら審査したのに!? そんなわけねーじゃん》と全否定し、多数のお笑いファンからも“やらせは考えられない”とする声が続出した。
とはいえ、誤って田津原の実際の得点が誤って表示されてしまった“偶然”に《苦しいね》《最終順のきょんのが出たならまだわかるけど…》と疑う人も未だ少なくない。
「有吉さんが言うように、審査する芸人たちが“やらせ”を引き受ける理由もメリットもありませんし、たまたま実際の点数が手違いで表示されただけなのだと思います。しかし、『R-1』は過去にもグダグタな進行を指摘されています。『M-1』や『キングオブコント』がすでにそうですが、お笑い賞レースは参加した芸人の人生を大きく左右します。たとえ手違いとはいえ、視聴者に“優勝はやらせでは?”と思わせるようなミスは起こしてはいけないのです」(テレビ局関係者)
年に一度の賞レースにおける“致命的なミス”で、事実ではないにせよ視聴者に“やらせ優勝”の疑念を与えてしまった『R-1』。渾身のネタで王者に輝いた田津原に同情を寄せる声が広がっている。
《全員田津原さんに謝ってほしい》
《田津原さん、めちゃくちゃ頑張ってネタ作ったと思うのにヤラセとか言われてるのホント可哀想、、》
《例のヤラセ疑惑の1番の被害者は「ヤラセをして優勝させても何の意味もない」と言われまくる田津原さんなのでは》