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東京郊外に灰色のロングコートを着た長身の男性が。3月初旬、ドラマの撮影に臨んでいたのは、俳優の坂口健太郎(31)だ。

 

主演を務める4月22日スタートのドラマ『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)で、医療スペシャリスト集団をプロデュースする元医師を演じている。

 

ロケを終えた帰り道では、通行人から握手を求められ、笑顔で応じる一幕もーー。

 

’20年1月に配信された「好書好日」のインタビューで、医師役を、《僕自身にとっては普段ではやらないことをやる》と語っていた坂口だが、これまでたびたび演じてきた。

 

「坂口さんにとって、医師役はハマり役です。’15年に連ドラ初出演を果たしたドラマ『コウノドリ』(TBS系)で医師を演じ、好評を博しました。さらに’20年には主演映画『仮面病棟』で当直医役を。

 

そしてブレークのきっかけとなった朝ドラ『おかえりモネ』(NHK)では、若手医師・菅波光太朗を演じ、ツイッターで“#俺たちの菅波”がたびたびトレンド入りするほど人気でした」(テレビ局関係者)

 

そんな坂口には“患者”としてある悩みが。’20年3月5日放送の『VS』(フジテレビ系)に出演した際、こんなエピソードを明かしている。

 

「僕平熱がすごく高いんですよ。7度(37度)とか普通で、予防接種とか打ってもらえないことはよくありましたね」

 

坂口の告白に、会場から驚きの声があがっていた。

 

日本の感染症法では37.5度以上を発熱、38度以上を高熱と定めており、多くの病院では体温が37.5度以上である場合、予防接種を見送ることが多い。

 

平熱が高いことによる身体的な問題はあるのだろうか。帝京大学大学院公衆衛生学研究科の高橋謙造教授はこう説明する。

 

「自律神経が関係しているのですが、体温の基準である“セットポイント”というものがそれぞれの人にあります。その“セットポイント”がもともと高い人がいます。個性のようなものですね。

 

子供のころはみなさん比較的高いんですが、年齢とともに徐々に下がるのが通例です。ただまれに高いままの人も。体質を理解している“かかりつけ医”がいなければ、ワクチンを受けられないこともあるでしょう」

 

こういった経験が医師役の芝居に生きているのではと、前出のテレビ局関係者は推察する。

 

「菅波先生のような患者に寄り添う医師を演じるにあたり、患者の気持ちに共感できる姿勢は演技の説得力につながっていると思います」

 

医師を好演する裏には、幼少期からの“熱い苦悩”があったようだ。

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