■染五郎を“いっくん”と呼ぶ團子
「2人は幼稚園から高校まで、同じ都内の有名私立一貫校に通っていました。明るく朗らかな性格の團子さんは、染五郎さんを本名の“齋”から“いっくん”と呼んでいます。人見知りの染五郎さんが唯一心を開いている相手です」(前出・歌舞伎関係者)
染五郎は高校3年生を前に学校を中退した。
「團子さんは染五郎さんから相談を受け、『歌舞伎だけがすべてではない。きちんと教養も身につけたほうがいい』と伝えたそうです。結局、歌舞伎に加えて俳優業、モデル業などで忙しくなり染五郎さんは退学を選びましたが、親身にアドバイスしてくれた團子さんには感謝していることでしょう。
今回の猿之助さんの一件を受け、今度は“團子を僕が救う!”と確固たる信念を持っているといいます」(前出・歌舞伎関係者)
かつて染五郎は團子についてこう語っている。
《稽古の場で「それは違う」などと気兼ねなく言い合えるし、相手に合わせるような場面では素直に合わせられますし。僕にとって一緒にやりやすい人です》(「wilth online」’21年10月13日配信)
5月中旬、本誌は滋賀県内で松本幸四郎主演ドラマ『鬼平犯科帳』の撮影に臨む染五郎を目撃。凜々しい表情の胸裏には、團子との共闘の意志を燃やしていた――。
前出の上村さんは言う。
「歌舞伎の興行主である松竹にとっても、実力があり人気もある若手ホープの登場は非常に喜ばしいことでしょう。2大スターとして期待しているはずです」
波乱の歌舞伎界に現れた10代の2人の最強タッグ。染五郎の存在は、團子の“五代目猿之助”襲名への大きな追い風となりそうだ。