6月上旬夕方に都内の駅ビルで、いまや日本映画界に欠かせない怪優の一人となったリリー・フランキー(59)を本誌記者が目撃した。
手動のドアを押して駅ビルに入ろうとしたリリーは、後ろからキャリーケースを引いた母親と小さな女の子が歩いてくるのに気づいてその場に立ち止まった。そして、親子が通り抜けられるまでドアを手で開け続けてあげていたのだ。
リリーの紳士ぶりは芸能界でも有名だ。音楽番組『The Covers』(NHK)で2016年4月から2年間、リリーとともに司会を務めた仲里依紗(33)は番組の初回収録後、『WEBザテレビジョン』の取材に次のように答えている。
「初MCで本当に緊張して、昨日は眠れなかったんです。でもリリーさんが本当にレディファーストで、女性をリラックスさせるのが上手なおかげで、肩の力を抜いて撮影することができました」
レディファーストをさらりとやってのけるかたわら、テレビのトークやエッセイでは下ネタを連発。そのギャップにハマる女性もいるという。
「下ネタを言っても下品に聞こえず、女性からも支持されているのがリリーさんのすごいところ。福山雅治さんも密かに『師匠』と慕っています。
業界でも昔から人気があって、過去には長澤まさみさんとの密会が報じられたこともありました。常に自然体で聞き上手なうえにユーモアのある返しもできるので、父親のような包容力に惹かれてしまう女性も多いのでしょう」(芸能関係者)
そのいっぽう5月31日に出演した『徹子の部屋』(テレビ朝日系)では独身がゆえの葛藤を語っている。
「両親を亡くし、兄弟も家族もいないものですから、自分が亡くなったら財産は国のものになると言われたときに、天涯孤独ってこういう意味なんだなと。ここ何年かでお世話になった人も立て続けに亡くなりまして。叱ってくれる人がいなくなってきましたね……」
女優でも一般人でも、分け隔てなく優しいモテオヤジに、“リリーファースト”な女性は現れるか――。