6月16日の公開が見送られた劇場版『緊急取調室 THE FINAL』。出演していた市川猿之助(47)が5月に救急搬送され、共に自宅にいた両親が死亡する事件が発生していた。しかし、『キントリ』を見舞う不運はこれだけではなかったようだ。
「劇場版の公開に合わせてスペシャルドラマが準備されており、本来は映画公開翌日の6月17日に放送予定でした。しかし猿之助さんの騒動が勃発したため、放送は延期になってしまっていました。
ただ映画につなげるための演出ということもあり、猿之助さんの出演は最後に少しだけ。最悪、そこだけ代役を立てて撮り直して編集すれば放送可能だというところまでは話がまとまっていたそうです。
でも実は、そのドラマには永山絢斗容疑者(34)がゲスト主役として出演していたんです。逮捕の一報を聞いて、テレ朝の上層部は頭を抱えたそうです……」(芸能事務所関係者)
永山容疑者が大麻取締法違反容疑で逮捕されたのは、6月16日。人気俳優で出演作も数多く抱えていただけに、逮捕の余波は大きい。
「6月30日に公開が予定されていた映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』は再撮影・再編集などは行わず、予定通り公開されることが決定しました。
いっぽうで、来年のNHK大河ドラマ『光る君へ』は降板することを所属事務所から申し出たそうです。また、WOWOWは映画『泣き虫しょったんの奇跡』『冬薔薇』『峠 最後のサムライ』のほか、オリジナルドラマ『ダブル』の放送中止を発表しています。まだ公になっていない様々な仕事があり、それらもこれから調整されていくことになります」(芸能関係者)
天海祐希(55)主演で2014年から4シーズンにわたって放送されたドラマ『緊急取調室』(テレビ朝日系)。前出のスペシャルドラマは、そのシリーズ完結編となる劇場版に合わせて放送される予定だった。
「ゲスト主役は永山容疑者に加えて、菜々緒さん(34)でした。ただこうなった以上、もうお蔵入りは決定のようです」(前出・芸能事務所関係者)
そこで問題になってくるのが、違約金の行方だ。
「賠償金は永山容疑者の事務所と猿之助さんの事務所が被ることになるでしょうが、今はその割合をどうするかということで協議に入っているそうです。
猿之助さんの事務所からすればこれまでは全額負担だったものが、奇しくも永山容疑者の逮捕でそれが変わってきましたからね。とはいえ出演時間は永山容疑者の方が多いので、そのあたりで揉める可能性もあるでしょう」(前出・芸能事務所関係者)
永山容疑者の出演や違約金についてテレビ朝日広報部に尋ねると、「お答えすることはありません」との回答があった。
「永山容疑者は、昔から瑛太さん(40)に比べて性格は穏やか。根が真面目ということもあって、瑛太さんの芝居には劣等感をずっと持っていたようです。それでも努力を重ね、バイプレーヤーとして確固たる地位を築きつつあったのに勿体ないですね」(前出・芸能事務所関係者)