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現在公開されている、スタジオジブリ・宮﨑駿監督(82)の長編アニメーション最新作『君たちはどう生きるか』。ストーリーや声の出演者といった情報が一切明かされないまま7月14日に公開されたものの、興行収入は初週で21億円を突破。さらに公開から約3週後の8月7日には興収54億8000万円、観客動員数は約361万人を記録。異例の大ヒットとなっている。

 

映画をより理解する上での“副読本”としておなじみのパンフレットにおいても、常識破りの手法が取られていた。

 

同作のパンフレットは“映画を事前情報のない状態で楽しんでほしい”という思いから、通例とは異なり、公開日には発売されず、後日、劇場もしくは通信販売されるという形式だった。

 

「パンフレットは劇場で映画を鑑賞する前後に購入する人がほとんどのため、公開から時間をあけて販売するという手法はほとんど聞いたことがありません。売上面においても、下がることが予想されますしね。また、『君たちはどう生きるか』のストーリーはこれまでのジブリ作品と比べて、“抽象的”“難解”という声が多い作品。それゆえ、パンフレットを望むファンも非常に多かった。

 

それでも先入観なしで映画を楽しんでもらうために、あえて後日販売という手法をジブリが取ったわけですから、パンフレットの内容に期待を寄せるファンも当然多くいました」(映画関係者)

 

そんななか、パンフレットは公開から約1ヵ月後の8月11日に発売開始されることに。しかし、その内容はというと……。

 

実際に購入して確かめたところ、パンフレットの総ページ数は40ページ。しかし、その内の27ページほどを劇中カットが占めており、パンフレット独自の要素といえば、宮崎駿監督が本作に挑むあたり2016年に書かれた「企画書覚書」とラフ画集がそれぞれ2ページあるのみ。残りはあらすじや、主題歌である米津玄師「地球儀」の歌詞やスタッフクレジットで、作品の具体的な解説などは掲載されていなかった。

 

約7割を劇中カットが占めたパンフレットの内容に対して、“期待はずれ”と感じる人も多かったようだ。ネット上にはこんな声が。

 

《君たちはどう生きるかのパンフ 1ヶ月も焦らしておいて中身がスカスカで絶句した パンフだけなら今年のワーストだよ》
《目新しい読み物は、企画書の話くらいでした。読み物としてのパンフを期待してた人は肩透かし食らうかも……》
《君たちはどう生きるかパンフ買ったけど、中身スカスカやないか!こんなんで820円取るな!》
《「君たちはどう生きるか」のパンフのあの感じは流石にダメでしょ 観客の期待値理解して無さすぎるし、理解しつつこれしか載せられないならそもそもパンフ作るべきではなかった》

 

また、『メタルギア』シリーズや『DEATH STRANDING』などを手掛けた世界的ゲームデザイナーの小島秀夫氏も公式X(旧Twitterで)8月11日に、《「君たちはどう生きるか」のパンフ売ってたので購入。開けてみると解説、寄稿、インタビュー、ビハインドなどまるで無し》と投稿していた。

 

これも“宣伝戦略”ということなのか?

出典元:

WEB女性自身

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