■リハーサルでは「喜多川氏を擁護する発言だけは絶対にしない」と確認
ジャニーズ事務所が性加害の事実を公に認めたことで、ギネス・ワールド・レコーズは「ジャニー喜多川氏に関する記録を公式サイトより削除した」と発表した。
また、日本航空や東京海上日動火災保険、アサヒグループホールディングスなど、所属タレントとの広告契約の見直しに踏み切った企業も増えている。東山は会見で改めて喜多川氏について、
「自分の根本にあったものが、すべてなくなった思い。自分の人生の中でも、これほどの落胆はなかった。ましてや、それを隠蔽していた。生きてる意味とかも含めて本当に考えました。やっていることは鬼畜の所業だと。今は愛情はほとんどありません」
と言い切った。だが、事務所名を変えなかった批判については、苦渋の思いをこう語った。
「これだけの犯罪ですから、創業者の名前である社名を引き続き名乗るべきか(考えた)。
何より大事なのは、これまでタレントが培ってきたエネルギー、プライドだと思います。 やはり僕らはファンに支えられているものですから、今後はそういうイメージを払拭できるよう、みんな一丸となって頑張っていくべきと今は判断しました」
音楽関係者は言う。
「2日にわたって、弁護士立ち会いのもと、東山さん、井ノ原さん、藤島氏らで今回の会見のリハーサルが行われました。その中で、喜多川氏を擁護する発言だけは絶対にしないことを確認し合ったそうです」
会見では、東山が藤島氏から社長就任を正式に打診されたのは8月上旬だったと明かされた。
「最年長でいちばん長く、いてくれた部分があります。『社長は二足のわらじが難しい』という思いは伝えたところ、1日かけて考えて回答してもらいました」(藤島氏)
前出の全国紙記者は言う。
「当初は藤島氏がよく知る、ジャニーズ外部の経営者を招く計画でしたが、断られたうえ、完全に外部の人間が就任すると、所属タレントたちが大量に離脱する可能性が強いと考えたようです。そのため、“ジャニーズの長男”と称されていた東山さんに白羽の矢が立ったのです。東山さんは喜多川氏の性加害問題が表面化してからずっと“長男”として責任を感じていて、けじめをつけるため新社長就任を受諾したそうです」