’24年1月19日に公開予定の映画『ゴールデンカムイ』。漫画家・野田サトル氏による同名コミックを原作とし、明治後期の北海道を舞台に莫大な埋蔵金の争奪バトルを繰り広げるストーリーだ。
主人公・杉元佐一役を山崎賢人(29)が、アシリパ役を山田杏奈(22)が演じるほか、鶴見篤四郎役を玉木宏(43)、土方歳三役を舘ひろし(73)が務めるなど錚々たる俳優陣が脇を固めている。
続々とキャストや予告動画が解禁されるなか、11月6日には厳選された場面カットも公式サイトで一挙公開。雪原で佇む杉元とアシリパの姿などがおさめられており、衣装が綺麗な状態で写っているものもいくつかあった。
しかし、原作ファンの中にはこの衣装の綺麗さに“リアリティに欠けている”と感じた人もいるようで……。一部SNSではこんな声が上がっている。
《実写版金カム、俳優もアクションもいい感じなのに「メイクや衣装が綺麗すぎる」って点だけで期待値6割くらい持っていかれてる》
《金カムの実写のキャスティング不安だったけど、今度は衣装が新品すぎて胡散臭そうで違う方向に不安になってるよ》
《実写ゴールデンカムイ、面白そうなんだけどやっぱり普段から着てない感バリバリの小綺麗な衣装が気になる。汚したり皺つけたり出来なかったんだろうか》
《実写版ゴールデンカムイ頑張ってるようで衣装がいつもの新品コスプレでガン萎えなんだよな》
だがそのいっぽうで、他の作品を例に挙げて理解を示す声も。
《首見て思ったんだけど、どうする家康とかゴールデンカムイとか、衣装がある程度綺麗じゃないと今度は泥やら垢やらで汚れてるのに血で汚れていないのが物凄く不自然になり、血を描写するとなるとR指定がかかるので、綺麗な衣装はなるべくみんなが見れるようにっていう配慮なのかもしれないな…》
《ゴールデンカムイの衣装の件、確かに新品感は目立つけど、その時代の縫い方とパーツで一から作ったっていう点はめちゃくちゃ良いと思いました!》
累計発行部数は2500万部を突破し、アニメ化もされた超人気漫画の『ゴールデンカムイ』。それゆえ実写化決定時から、誰がキャストに起用されるか注目を集めていた。
「今年8月にキャストが解禁され、ファンの間ではおおむね“イメージ通り”との反響でした。ただ杉元役の山崎さんは、数々の名作漫画の実写映画化で主演を務めてきたため賛否を呼ぶことに。ですが公開されたティザービジュアルには、再現度の高さを称える声が多数上がっていました。
時代背景や戦闘シーンが多いことから、衣服に汚れなどがついている方がリアリティを感じることができるでしょう。しかし激しい残酷描写が目立つと、鑑賞年齢を制限するR指定を受けてしまう可能性も。
また俳優たちが身に纏う衣装には、作者の野田さんの思いが込められているようです。本映画は9月にXの公式アカウントで、《#アシリパの衣装は #野田サトル先生から 「原作ではこのようにしているが、 実写ではこうして欲しい」といった提案も》と明かしていました。アシリパの鉢巻きや手甲も、アイヌ工芸家の方が刺繡を施しているそうです。リアリティの追求よりも、少しでも多くの人にアイヌ文化や歴史に触れてもらいたいとの思いがあるのかもしれません」(映画ライター)
公開まで残すところあと1カ月半あまり。衣装にまで注目が集まるのは、多くのファンが期待しているということだろう。