12月11日、俳優の村杉蝉之介容疑者(58)が逮捕された。村杉容疑者は大麻などの規制薬物を昨年11月上旬から今年1月中旬までの間に、複数回にわたって譲り受けた疑いがあるという。また村杉容疑者は大麻を譲り受けたことを認めている。
‘94年から芸能事務所「大人計画」に所属し、’13年の『あまちゃん』(NHK)でのアイドル評論家役などインパクトの強い役柄を演じることが多かった村杉容疑者。今クールでも『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日系)や『パリピ孔明』(フジテレビ系)といったドラマで、バイプレイヤーとして活躍していた。
そんな村杉容疑者は今年の大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合)にも出演。豊臣五奉行の筆頭・徳善院玄以を演じ、第40話から第42話にわたって同作に登場した。
大河ドラマの出演者については、これまでも薬物で逮捕されてきた事例がある。’19年3月には『いだてん』の出演者であるピエール瀧(56)がコカイン使用容疑で、同年11月には『麒麟がくる』に出演予定だった沢尻エリカ(37)がMDMAなどを所持していたとして逮捕された。
これらの問題を受けて、NHKでは’20年4月から、大河ドラマを含む定時番組のレギュラー出演者に対し、正式な契約書を交わす前に、違法薬物の使用などがないことを誓約する書面の提出を求めている。同年2月の会見で、NHKの放送総局長は「公共放送として反社会的行為を容認することはできない」と語っていた。
「大河俳優の薬物に関する不祥事が相次ぎ、その度に現場は大混乱。セットの組み直しや撮り直し、編集作業など膨大なロスが生じ、現場からは悲鳴が上がることも……。NHKが誓約書の提出を求めたのは、“作品を守る”という意味もあるのです」(芸能関係者)
ところが今回、またもや大河俳優が薬物の所持容疑で逮捕されることに。村杉容疑者は誓約書を提出していたのだろうか? 本誌の問い合わせに対し、NHK広報部の担当者は次のように回答した。
「主な出演者には、誓約書を提出していただいていますが、村杉氏については、出演状況などから総合的に判断して、誓約書を提出していただく対象としていませんでした。逮捕されたことは、大変遺憾です」
今後このような事態の発生を避けるためには、より厳しい対策が求められていくかもしれない。これ以上、大河俳優の不祥事が続かないよう願うばかりだ。