大みそかに放送された『第74回NHK紅白歌合戦』。世界中でブレイクしているガールズグループのNewJeansやANO、YOASOBIが大ヒットした「アイドル」を披露するなど、旬なアーティストが多数出演したのだが――。
1月2日、平均世帯視聴率が判明し、第1部は29.0%、第2部が31.9%だったと各メディアが報じた(数字はビデオリサーチ調べ)。’89年に2部制が導入されたが、1部が30%を割り込むのは初、第2部も’21年の34.3%を下回りワーストに。個人視聴率も関東、関西ともに両部ワーストを記録したという。
ジャニー喜多川氏による性加害問題を受けて、例年数組は出場していた旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMANT)の所属タレントを出場させない方針を打ち出したNHK。旧ジャニーズのタレントが1組も出場しないのは、’79年以来となる。
大きな方針転換を決断した末に、ワーストという不名誉な結果を記録した今回の『紅白』。いっぽう、欠場を余儀なくされた旧ジャニーズ事務所のグループはというと――。
「僕たちを必要としていない人がいるのも当たり前。曇っている目ではなくて、心の底から僕達をみたいと思ってくれる皆さんのために感謝を伝えることができたらと思ったのがこの配信のきっかけでした。悔いの無いように生きて2024年、僕達をみたいと思ってくれる皆さんを笑顔にしたい」
こう語ったのは、Snow Manの目黒蓮(26)。これは12月31日から元日にかけてYouTubeで生配信された「Snow Man Special Live~みんなと楽しむ大晦日!~」の中でのコメントだ。31日午後8時半からのライブパート終盤で、目黒をはじめメンバーそれぞれが2023年の総括と2024年への意気込みを語っていた。
紅白に出場できないだけでなく、大みそか恒例の年越しイベント「ジャニーズカウントダウンライブ」も開催されなかったSnow Man。異例の年越しとなったが、目黒はこの生配信ライブに凄まじい意気込みを見せていた。紅白の出場者が発表される直前の11月11日に生配信の開催を発表した際、Instagramのストーリーズで目黒はこう綴っていた。
《9人とみんなで最高の大晦日にしようね! 絶対後悔させないよ 俺らを正解にする》
「性加害問題によって紅白に出場できないことは目黒さんをはじめ、Snow Manメンバーは“仕方ない”と納得しており、もしオファーがあったとしても辞退するつもりだったといいます。しかし、紅白が“裏番組”となったなか、『俺らを正解』にと目黒さんが綴ったことで、“紅白への絶縁宣言”と捉えるファンも多数でてくることに。
またメンバー間で話し合った結果、現時点では紅白には来年以降も出場しないスタンスだと聞いています」(音楽関係者)
紅白に“決別宣言”を送ってまで望んだ大みそかの生配信。結果はというと、開始直後から100万人を超える視聴者が集まり、前半のライブパートでは133万人以上に。これまでYouTubeライブ最大同時接続数の日本記録だった手越祐也の132万人を超え、記録を更新することとなった。
ピンチをチャンスに変え、偉業を達成したSnow Man。紅白にとっては皮肉な結末となってしまった――。