1月1日に発生した石川県の能登半島地震。発生から72時間以上経った後も、多数の行方不明者がおり、予断を許さない状態が続いている。
こうした震災などの災害時に、被災地の情報やニュースなどを伝える有効な手段の一つとして知られているのがSNS。しかし、なかには虚偽の情報を流すなど悪用する者もおり、かねて問題視されてきた。
岸田首相は1月2日に開いた記者会見で、SNS上で救助を求める虚偽の情報が拡散されているとして、「悪質な虚偽情報は決して許されず、厳に慎んでもらう必要がある」と注意喚起した。
そんななか、ラッパーの呂布カルマ(40)も“怒り”をあらわにしたのだが……。
地震が発生した直後の1日、呂布はXに《正月気分一発で吹き飛ばしやがったな》と投稿。続けてこう投稿したのだ。
《火事場泥棒は殺してもいい》
災害に乗じて犯罪行為などをする人に対しての怒りを表明したものだと思われるが、“殺してもいい”というあまりにも過激な物言いにリプライ欄などでは批判の声が殺到。
《そんなわけ無い。司法が刑罰を決めれば良いだけ》
《関東大震災みたいになりそう》
《感情に基づいて私刑を認めるとコミュニティは崩壊します 次に訪れるのは「あいつは怪しい」と思った人間を弾劾しリンチし虐殺に至る。歴史が証明しています》
《暴力の煽動で通報した》
また、ヒップホップ黎明期から活動してきたヒップホップミュージシャンの高木完(63)もこの投稿に、《残念だ。本気の発言ですか?映画 福田村事件は見ましたか?》と関東大震災で起こった虐殺事件を題材とした映画を紹介した上で、リプライ。
しかし、呂布は《観てません。本気でそう思っています》と返答。別の投稿でも《何十年も前の当たり前を今の感覚で批判して何になるんだ》と綴っており、批判を意に介していない様子。
なお、呂布のこの投稿には、X上で誤解を招く可能性があるものにユーザーが協力して補足情報を書く「コミュニティノート」がつけられており、《Xはポリシーにおいて暴力の扇動・賛美を禁止しています。 このような短絡的な暴力礼賛から、過去にヘイトクライムが起こったことに留意が必要です。日本国憲法は、何人も正当な手続き無しに自由を奪われない権利を保証しています》と書かれていた。